No Picture
創刊へのカウントダウン

第97話 “大”編集後記。(6)

予算が湯水のようにあればそれにこしたことはないのも同様だが、 小さな出版社にとって、そんなことは夢のまた夢だ、 となると、できる限り工夫でやりくりするようになる。 広告する予算がないのだったら、書店の棚が勝負になる。 そ

No Picture
創刊へのカウントダウン

第96話 “大”編集後記。(5)

  『昭和40年男』に話を戻そう。 今回、この本を『北村マガジン』といった外部スタッフがいた。 んなこたぁないよ、みんなの力でつくりあげたのだからって、 以前ここでも書いたとおり。 だけど、自分の信じた本にしたことは確か

No Picture
創刊へのカウントダウン

第95話 “大”編集後記。(4)

歌もまったく同じで、 人様から「よかった」と褒めてもらえるとものすごくうれしい。 ただ、“売れる”というベクトルにだけ自分をゆだねてはいない。 歌も雑誌も生き物なので、 それだけになると勢いのある仕上がりにはならない(は

No Picture
創刊へのカウントダウン

第94話 “大” 編集後記。(3)

「いろんなことをやっているんですね」 と、言われることがある。 いつもヤレヤレと心の中で思う。 「んなこたぁねえんだよーっ!!」 と、心の中で叫んでから 「いやぁ、そんなことないですよ」 とヘラヘラ笑って話をそらす。 本

No Picture
創刊へのカウントダウン

第93話 “大”編集後記。(2)

というわけで長い長〜い編集後記である。 トートツだが、幸せである。 文章を書く。 雑誌をつくる。 歌をつくる。 バイクがたくさん売れるようにプランをつくる。 デザインの相談を受ける。 年に1回だけなんちゃってランナーに変

No Picture
創刊へのカウントダウン

第92話 “大”編集後記。(1)

創刊から2ヶ月が過ぎようとしている現在まで、 よくこのコーナー(創刊へのカウントダウン)を引っ張ってきたなと 自分でも感心するが、とにかくうまい酒を呑んだ。 ものすごくいいライヴをやったとき (あっ、俺、本業ミュージシャ

No Picture
創刊へのカウントダウン

第91話 やったやった、届いたぞ〜。(3)

支持されなかった本はダメ。 つたない出版人生でさえ、そのくらいのことはわかっている。 テーマや切り口、コンセプト。 そしてそれらを1つの雑誌としてまとめ上げる編集長たる俺のセンス…。 いろんな要素が相まって結果が出る。

No Picture
創刊へのカウントダウン

第90話 やったやった、届いたぞ〜。(2)

本当に売れるだろうか? でき上がってきた雑誌を最初に手にして しばらくかわいがった後に出てきた不安である。 この段階になっておかしな話かも知れないが 作っている最中は売れると信じて突き進んでいるから 今日ここで至った気持

No Picture
創刊へのカウントダウン

第89話 やったやった、届いたぞ〜。(1)

  10月26日。 印刷所から“昭和40年男”の完成品が届いた。 さっそくページをめくる。 何度もチェックした原稿だし ページの順番に並べてリズムや流れのチェックも繰り返してきた。 なので、次のページ展開と内容が完全に頭

No Picture
創刊へのカウントダウン

第88話 行って来ます。

  チェックは終わった。 制作の作業台にすべてを託し出かける。 ジーンズからスーツに着替え、編集長からスーパーハイパービジネスマンに変身だ。 朝の清々しい空気と、降り注ぐ太陽の光がまぶしい。 新幹線に乗り込みクライアント

No Picture
創刊へのカウントダウン

第87話 最後の夜。(3)

  朝4時過ぎ、集中力が途切れそうになりティータイムにした。 モーターショーから帰ってきた約12時間前には山のように積まれていたチェック用の原稿も、 もうずいぶんと減り、出発の8時までには片付く目途が付いた。 「ふーっ」

No Picture
創刊へのカウントダウン

第86話 最後の夜。(2)

  昨夜7時ごろから、計6本の酒宴へのお誘い電話をいただいた。 そう、モーターショーの初日なのである。 バイク業界にとってはものすごく重要な日で、 俺はいろんな打ち上げに顔を出すのがこの2年に一度の祭りの恒例になっている