去年の晩秋のことだ。音楽業界に激震が走った。1978年こそ日本にとってのロック元年だと、『昭和40年男』は大胆な宣言をして特集を組んだからだ。原田真二さんや世良公則さんがヒットを連発してブラウン管の中で大活躍して、サザンがデビューした年でもある。そしてこの特集ではそのロック元年を彩ったとして、影山ヒロノブさんにもご登場いただいた。ご存知レイジーのリードヴォーカリストであり、現在ではアニソン界の重鎮と言っていいだろう。
俺たち世代にとってレイジーとは、1978年にヒットした「赤頭巾ちゃん御用心」がファーストコンタクトという方が多いのではなかろうか。和製ベイ・シティ・ローラーズのようで、ルンルンしながら歌うまさにアイドルだった。実際にはムカついていたようだが(笑)。そして女の子のためのバンドが突如俺たちのものになったのが1980年のことだ。ヘビィメタル宣言後にリリースしたアルバム『宇宙船地球号』に度肝を抜かれた。僕はNHKの歌番組で目撃したと記憶していて、高崎 晃さんのギターに口を開けたまま見とれていた。その時に演奏されたのが『宇宙船地球号』のど頭の名曲「ドリーマー」だ。
そして昨日届けられたニュースにびっくり仰天、心が躍った。レイジーが活動を再開するというじゃないか。その第1弾として、配信ライブをぶち上げる。リアルも模索していたようだが、これは断念したというのが残念ながら、2部構成の1つが『宇宙船地球号』を完全再現するという。しかも曲順まで守るというのだからこれはワクワクする。
こちらのインタビュー記事を読むと、プロジェクトとしてじっくり活動していくことになりそうである。『宇宙船地球号』にぶっ飛ばされたと思ったらすぐに解散してしまったレイジーだから、これは楽しみである。彼らは学年で5つ上だから還暦世代で、ここでブロジェクト発進とは『昭和40年男』が提唱するテーマの1つ「還暦上等」を地でいってるじゃないか。こりゃあ何らか取り上げなければと密かに企んでいたりするのさ。ふっふっふ。
解散ツアー観に行きました。
タッカンの目の前の席でガン見してた記憶があります。
ちなみに男は3人しかいなかった。