東京は空梅雨だ。今週末は荒れる予報になっているが、ジメジメ嫌な毎日というわけでなく、過ごしやすい日が多い。
現在締め切り作業を進めていて、夏らしい表紙が出来上がってワクワクしている。9日発売のvol.68は夏好きバカ者による夏好きキッズ (気持ちは) たちにお送りする、楽しみな一冊だ。ここのところ『昭和45年女・1970年女』・『昭和50年男』と、おかげさまでヒット作が続いている。妹と弟の大活躍に、指をくわえているわけにはいかない長男だぜ。2冊ともに表紙に強さがあった。続くぜ〜、強さというより俺たち世代にしっくりとくる表紙だ。
で、写真は楽しみな夏が来る前の衣装をまとった我が街のアイドルで、梅雨を象徴する雨合羽と短い傘がかわいい。浜松町の3・4番ホーム、品川寄りにいる小僧は多くの人が写真に撮っていく、みんな大好きなアイドルなのだ。鎮座する台には小便小僧の由来が書かれているのでご紹介しよう。
昭和27年10月14日の鉄道開通80周年を記念して、小林 光さんという歯科院長によって寄贈されたとのこと。全国の人々や小便小僧友の会から衣装が送られている、としている。この石碑自体が昭和30年5月8日のもので、浜松町駅長よりのコメントだ。このつぶやきのためにちょいと調べてみると、昭和61年から港区社会福祉協議会のボランティアセンターに登録している書芸グループの「あじさい」さんが毎月着せ替えているそうで、ネット内にはその「あじさい」の代表の方のインタビュー記事が見られた。ご興味のある方はこちらへ行ってみていただきたい。2017年の記事なのだが、その時点でのコメントで「へー、そうだったのか」と感心させられたのは、毎月26日の午後1時に着せ替えを行っているとのことだ。小僧ファンとしては、見学に行ってコメントを取ってこようとワクワクしている。
今月は土曜日だから、25日の1時ということになる。これもインタビュー記事からなのだが、7月は法務省による「社会を明るくする運動」の一環として、この運動のシンボルのひまわりをあしらった衣装を着せているとのことだ。そうそう、夏のひまわり小僧を楽しみにしている僕だから、またまた「へー、そうだったのか」と感心させられたのだった。
毎度衣装からやさしさがあふれていてよい。ほっとさせてくれる存在だ。僕の13個も年上ながら、永遠の小僧は今日も浜松町のアイドルとしてやさしさを振りまいているのさっ。東京方面からいちばん前に乗車して、ちょっと立ち寄るのもオツな楽しみ方でなかろうか。ぜひっ!!