トライアンフジャパンは、昨秋ミラノショーで発表した『スピードトリプルR』を3月9日(金)より全国の正規販売店で発売開始する。
トライアンフは現存するバイクブランドとしては、もっとも長い歴史を持つ。1960年代、世界中に進出した日本製のモーターサイクルに追い込まれ、83年に幕を閉じるが、その後、ブランドやライセンスなどを買い取られて新会社としてスタート。そして1994年に登場した初代『スピードトリプル』が大ヒットとなる。885ccの3気筒エンジンを搭載するカフェレーサーは、元祖ストリートファイターとして受け入れられたのだ。映画『MI:2』にも登場し、トム・クルーズが疾走する場面でこのバイクを知ったという人も多かったのではないだろうか。
昨年2011年にフルモデルチェンジを遂げて新登場した『スピードトリプル』は、排気量を1050ccに拡大した3気筒エンジンを搭載。特徴的なツインヘッドライトを継承しつつも、さらに強烈なインパクトのあるスタイルとなったのである。
このスピードトリプルを改良し、よりシャープに、鋭いパフォーマンスを実現するモデルとして登場したのがこの『スピードトリプル R』である。サスペンションメーカー・オーリンズとの協力を得て開発された最新スペックのサスペンションユニットを搭載。そしてばね下荷重をできるたけ小さくするためにPVM製の鍛造5スポーク軽量アルミホイールは標準モデルよりも1.7kg以上軽量化され、より一層正確で機敏なハンドリングを追求している。また、ブレーキは、MotoGPレース界のトップブランドであるブレンボの、最高級スペック4ピストンラジアルモノブロックキャリパーを採用され、独自の切り替え式ABSシステムによって、標準モデル比5%以上のブレーキ性能アップを果たしているという。
ワインディングやサーキットで鋭い走りを体感できるというこの『スピードトリプル R』。希望小売価格は179万3,400円となる。