とーとつだが、料理が好きだ。この場合の料理とは食べる方じゃなく作る方のことで、よくよく考えるとこのダブルミーニング (!?) っておもしろいですな。
この巨大な山盛りの物体は一体なんじゃこりゃーとなるわけだが、これは冷やし中華であ〜る。永遠のスーパーダイエッターな僕は、たまにやけのやんぱちで大食いする。満腹の大満足と、ダイエット中だったことを深く後悔して、ふたたびやる気を取り戻すのに効果的 (ホントか?) で、たまにこうして逃がしてやるのだ。
チョッピリ時間を持てた隙をついて、まずは近所のスーパーに行って買い物さ。ベースとなる麺は、3玉入っている安いやつを購入する。2玉の高級なのは僕の辞書にはない。ラーメンも焼きそばも、一番安い3玉入りと決めている。これを2玉使い、残った1玉は冷凍しておいて酔っ払った勢いで深夜に食う (全然ダイエッターじゃないじゃん) 。これもまたいとおかしだ。で、タネも仕掛けもなしの具沢山の冷やし中華がこれだ。ちなみに乗っけているのは、卵が2個、レタスが1/4玉、きゅうり1本、カニカマ半パック、スプラウト1パック、ハム10枚でドーンと行く。卵を焼いている時や、具材を等幅で刻んでいる時の脳のからっぽ感が料理の醍醐味だ。仕事柄、頭から外すことがほとんど出来ずにいつもこびりついているのを、料理に集中するとおもしろいことに完全に外せる。たまにこうして脳を休めてやるのは、きっと健康上いいと考えての行動だ。
で、完成したのがこの美しい大盛りだ。特に流儀はないのだが、酢を大量に追加するのと青海苔とすりゴマをドバッとかけるくらいだろうか。いただきますと宣言したらただただ無心でかっこむ。ダイエッターの僕はそこにはおらず、ただひたすらかっこむ。うーん、いいなあ、安っぽいテイストが。ハムも一番安いのがいい。カニじゃなくカニカマなのがもちろんいい。B級テイストと己自身のフィット感のよさを至福に感じながら過ごす時間のなんとすばらしいことよ。ふーっ、ごちそうさま。そしてまた再び、原稿という戦いの荒野へと力強く一歩を踏み出すのだ。
とまあ、こんなことを2ヶ月に1度くらいのペースで楽しむ。戦士の休息は買い物含めておよそ1時間くらい。さて、次は何を作ろうかな。そんな楽しみもまたいとおかしで、本当に料理ってのは楽しい。まるでやったことがないという同世代諸氏も多いが、趣味に加えてはいかがだろうか。次号、そんなご提案の新連載がスタートするのをお知らせしたいがばかりに、長い長い伏線のつぶやきでした。チャンチャン!!
下町育ちはB級大好き。私もカニよりカニカマ、ハムはペラペラのが好き!これは抜けないね。
古川さんは下町育ちなんですね。ズバリ当てましょう。荒川区っ!!