6月9日はロックの日だ。サイトを見るとおもしろいことに、鍵のロックだったり建物の断熱材のロックウールの日なんてのが出てくる。さらに大笑いしたのは、ポルノの日でこちらはご想像にお任せするが、僕は現在高い支持を受けている『昭和45年女・1970年女』のブロデューサーなんだから、こうしたつぶやきは避けなければいかんな(笑)。
10代の頃より、仲間たちとロックとはなんぞやとしばしば議論し続けている。ズバリハマる言葉がいまだに見つかっていないような気がする一方、10代の頃より変わらない言葉が頭の中にある。きっと棺桶に入る直前まで自問自答する言葉だろうなと考えると、いとおかしワードである。ただ一つここで言えるのは、ロールをつけても僕にとっては全く変わらない言葉としてとらえていることだ。ロックンロール万歳、ロック万歳である。
長い人生となった最初に「これがロックだ」と感じたのは、中1の時に聴いたヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」のイントロだ。しかも、友人が弾いた音だった。当時クラスでというか、おそらく学年、もしかしたら学校中で最先端をいっていたギタリストの自宅に、興味があるからと嘆願してお邪魔した。ストラトキャスターに音を歪ませるディストーションというエフェクターをかませて、「パープル・ヘイズ」を弾いてくれた時に間違いなく雷が落ちた。やがてその音源を手に入れて、聴けばいつだってガツンと頭をぶん殴ってくれる、僕にとって極めて重要な一曲である。高校卒業の記念自主ライブでは、本編のラストに持ってきてギャンギャン弾きまくった。ちなみに中学卒業記念自主ライブのオープニングは、ヘンドリックスのアメリカ国家を真似て「君が代」を演ったっけ。
さて、今宵は現在の僕にとってのロックをしばし考察することにしよう。冗談ではなく、内田裕也さんというのは、かなりいいセンいっている回答な気がする。同じく(!?) 樹木希林さんもロックだと言い切れる。いやあ、ものすげー夫婦だななんてロックの日に讃えているお二人は、お空の上ではすでに離婚しているのだろうか。いやいや、あの調子でロックな夫婦のままだと信じたい、本日ロックの日であーる。