男らしさ考察。福岡の皆さん、いかがでしたか?

早いもので『東海道徒歩の旅』ロケから1週間が経った。取材中でありながらラジオ取材を受けるという、生まれて初めての珍しい経験をした。福岡を中心とした放送エリアを持つRKBラジオの番組『あべちゃん&トシ坊 こりない二人』で、コーナーテーマの男らしさについて好き放題しゃべったのだった。この日は最新号で取り上げた梶原一騎先生のご命日であり、話題はそこから入っていった。

僕たちの幼少の頃はとにかく再放送が多く、梶原作品だと『巨人の星』や『明日のジョー』を何度も見た。『巨人の星』の主題歌にある「血の汗流せ」との強烈な指導を受け、うさぎ跳びは明日へ繋がっていくベストトレーニングだと思い込んだ。しかも再放送だから毎日見ることで、強いすり込みになっていった。と、そんな話をした。世代によって男らしさってやつの定義がドンドン変わっているとも答えた。あくまで僕は『昭和40年男』編集長のスタンスでいいのだから、好き放題かました。「女、子供と堂々と口にする最後の世代だ」と、社民党の代表が聞いたら怒るだろうなと思いながらも、「それこそが男のやさしさであり、男らしさである」みたいなことを語ったはずだ(台本があるわけでなく、その場で言葉を選ぶので)。もっともっとしゃべりたいが、持ち時間はあっという間で終ってしまい残念な気持ちで徒歩を再開したのだった。今度は2時間くらいしゃべらせてください(笑)。

思えば僕らの幼少のころは、さまざまな場面で男を語るシーンがあった。テレビ番組は熱血な男たちが暴れて、正義感に燃えていた。CMの名作コピーで「男は黙ってサッポロビール」なんてのもあったが、現在のビールCMのコピーでは無理だろうな。だって女性の方が酒に強いもの。僕はタメ年たちに向けて本をつくっているのであり、その立場でしゃべるのならばバランス感などまったく不要で、思いっきり自分の世界観をぶちかましていいのだと発見できた出演となった。

番組担当者様から届いたメールによると、どうやら苦情の電話が鳴りっぱなしといった事態にはならなかったようだ。電話でしゃべっている以外の流れは聴けていないわけで、こっちにはどんな番組だったのかがさっぱりわからない。僕の後にもう1人電話ゲストの方がいることは知らされていて、もしかしたらとってもインテリジェントでステキな方で、相対的に『昭和40年男』の品位を疑われたかもしれない。あべちゃん&トシ坊さんは、電話越しではノリノリだったように感じたが、リスナーの方々はどう感じたのだろうか? 聞いた方がいたら、感想を送ってくれませんか? おもしろいテーマだっただけに、とても気になる。

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