読者の集いにいらっしゃい。

毎週月曜日に読者ミーティングを開催している。「浅草秘密基地」と名付けたこの集いは、読者のみなさんとリアルなコミュニケーションがしたいと思いつきスタートした。月曜日に設定していることと、意外と遠く感じる浅草のせいか爆発的な集客を見せることはなく、(vol.11の) p.111に掲載したとおりの手頃な人数での呑み会となっている。今年1発目の昨日はご覧のとおりの集いになり、それぞれの終電時間まで盛り上がった。
 

 
そもそも この店で読者ミーティングを開催することになったのは、毎週月曜日に弾き語りをさせてもらっているからで、よくよく考えたら20年近く毎週月曜日に通っていることになる。通い始めた当初は、バンドを組んで夢を追っていたころ。一人でもいいからお客さんの前で歌えるチャンスがあることは、どんな練習よりかけがえのないものだとマスターにお願いして、店が最もヒマな月曜日にとなった。『昭和40年男』が創刊して、読者さんとのリアルなコミュニケーションの場が欲しいと思った は、弾き語りの日をそのまま緩いイベントとしたいと願い出ると、マスターの快諾を得られ今日に至っている。爆発的な集客には至っていないものの、貴重な出会いがいくつも生まれている。今では編集部にとってなくてはならない存在の 足立との出会いはここからだった。ある日フラリと訪れ、ライターを名乗った彼はまんまと僕にだまされ、ドップリと編集部にハマってしまい人生を狂わせた (笑) 。去年の冬に読者さんと一緒にチャレンジした、富士スピードウェイでのママチャリ耐久レースはここで盛り上がって参戦したものだし、最新号の「自分色に生きる」(p.60) でご登場いただいた 劇団座長の 村木さんも、この集いで出会ったタメ年男だ。書いていったらきりがないほど、出会いの数々の舞台になっている。また、読者の方に直接ご購入いただいたお礼を言え、感想を聞かせてもらえるのは、作っている自分には宝物のような時間である。

たまたま出張だと見えていただける方もちょくちょくいる。月曜日ではないが、せっかくだからとマスターに名刺を置いていってくださり、後々連絡を取り合ったりしたりといったこともある。昨日も、新年の出張で大阪から来た昭和40年男の名刺を受け取った。後日、連絡をとろうと思う。

昨今、コミュニケーション方法はドンドン便利になり、手段も増えた。だがどんなに時代が移り変わろうとも、酒を酌み交わしながら語らう以上のコミュニケーションはない。雑誌というコミュニケーションを仕事にしている自分だからこそ、この場を大切にしていきたい。下手な歌と、呑むごとに熱くなる編集長が少々うざったいかもしれないが、ここにも『昭和40年男』の目指している姿勢があふれている。フラッと立ち寄れる毎週月曜日に開いている空間へ、どうぞお気軽にお越しください。来週は、東海道徒歩の旅を終えてそのまま直行するので、土産なんか買ってこようと思っています。
 

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