前回のコラムで暴露した「不健康」診断結果にめっきり「歳」を感じている編集部・まつざきです(笑)。3月の半ばに受けた健康診断で、要精密検査の通知が届き、医師宛の紹介状まで同封されていたことから、4月半ばの土曜日に自宅近くの総合病院に行ってきました。どこの病院もそうだと思いますが、コロナ禍のなか何かと大変だろうと思ってはいたのですが、院内感染を防ぐためのさまざまな対策を行っているようです。精密検査を受けることになった要因が腫瘍マーカー「CEA」の数値が高いということで、血液の再検査と上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)を行うことになりましたが、内視鏡検査を受けるためには、まず新型コロナウイルスに感染していないかどうかを調べる必要があるということで、初のPCR検査を受けることになりました。陰性とわかればすぐにでも内視鏡検査は受けられるということで、3日後の火曜日に予約を入れて、その日は腫瘍マーカー(CEA)検査のための血液採取をして帰宅。PCR検査の結果が陰性であれば、特に連絡はないということで(連絡がなかったので)予定どおり火曜日に上部消化管内視鏡検査を受けることになりました。それにしても…もしPCR検査の結果が陽性だったとしたら、陰性になるまで内視鏡検査は受けられないのか? はたまた、指定病院のような別のところへ紹介されるのか? そのあたりは聞かなかったので詳細はわかりませんが、コロナ禍においては、とにかく内視鏡検査ひとつ受けるのもハードルが上がっていることは確かだということを実感しました。
食道、胃、十二指腸問題ありません。
人生初の胃カメラで、やや緊張感はありましたが、思ったより苦しい感じはなく、あっという間に終わった気がします。健康診断のバリウム検査で指摘されたポリープは胃底腺ポリープとの診断で、100%良性のポリープ。ピロリ菌感染もないということで、食道、十二指腸も含め今回の内視鏡で診た限りでは上部消化管に悪性の病気はないとの診断でした。とりあえず一安心したところで、土曜日に採取した血液検査の結果を聞きに消化器内科の外来へ。結果はタイトルどおりで、問題の腫瘍マーカーCEAは今回の検査では正常値まで下がっていました。特に疾患がなくても、検査の仕方や喫煙などによって高値を示すこともあるということで、まず再検査を受けるまでの2週間は完全にたばこを止めました。もともと日中は吸わず、朝と夜自宅のみで一日数本程度でしたが、日々の習慣となっていましたので原因はおそらくたばこでしょう…というわかりやすい結論となりました。血圧も血糖値も中性脂肪もすべて正常なのに「悪玉コレステロール(LDL)」が高いのもたばこのせいかもしれません。今まで、たばこを止められなかった…というよりは、「止めようという気がなかった」という最悪なメンタルの持ち主でしたね…。今回たばこの悪影響を具体的に感じたことにより、しっかりと止める機会をいただきました! 「不健康」診断、ありがとう!
一滴の血液で13種類のがんを見つけることができる!
今回、がんの疑いを示すと言われる腫瘍マーカーのひとつ、CEAが高いと言われましたが、その数値もあまり初期のがんの診断に役立つものではないことがわかりました。もっと確実に初期のがんを見つけることはできないのでしょうか…。実はたった一滴の血液で、しかもほんの2時間程度で13種類のがんの検診が可能になるという画期的な検査方法がすでに実用化目前と言われているのをご存じですか? 5月11日発売の『昭和40年男』6月号の連載「昭和40年男のための健康講座」では、がん診断研究の最前線で前述の研究を進めている、東京医科大学医学部教授の落谷孝広先生に詳しいお話しをうかがいました。興味のある方はぜひ今号の健康講座をじっくりと読んでみてください!