ガキの頃の俺たちにとって、プラモデルはなくてはならない玩具だった。おそらく俺たち世代男子でプラモに触れていない者はおるまい。誰もが夢中になって、よりキレイに仕上げようと時間を注ぎ込んだはすだ。きっと俺たちの集中力はこの作業によってかなりレベルを上げたことだろう。僕はシール貼りまでで終えてしまうヤツだったが、組み上がってからが本番というプラカラージャンキーや加工マジシャンたちも多く存在した。
昨日なぜかふと思い出した悲しいおもひでは、マジンガーZのプラモを組み立てた時のことだ。ずっと欲しかった箱を店頭で何度も眺めて気合を注入し、駄菓子屋通いを我慢して少ない小遣いを懸命に貯めた。やっとこさ手に入れた時のうれしかったことよ。そして手に入れた僕は一心不乱に組み上げ、「できた、美しい」とうっとりしながら眺めた。そして完成の完成としての儀式「パイルダー、オーンっ」を決めた。うーむ、やはりマジンガーはこれでなければ。そしてパイルダーオンできるとはさすがなプラモだなと大満足したのも束の間で、ぬぁんとオンしたジェットパイルダーが取れなくなってしまったのだ。よく乾いていないのにオーンっしてしまったことで、ガキのハートはブレイクして粉々になった。
で、大バカ者は同じような過ちを犯す。ガッチャマンのゴッドフェニックスのプラモだ。聡明なつぶやき読者の方々ならすでに想像はついていることだろう。大鷲の健になったつもりでG-1号機を合体させた。これまた接着剤の罠にはまり、抜けなくなってしまったのだ。涙ナミダのおもひでである。
どちらも小学生の財政にとって、非常に大きな投資である。それを無駄とまでは言わぬが、最大の楽しみを完成時に消失させてしまったのだ。そんなプラモにまつわるおもひでの数々がきっとみなさんにもたくさんあるだろう。そうそう、なぜか部品が余ってしまうなんてのもあるあるじゃないですかね。久しぶりに当時の気持ちになって組み立ててみようかなと思ったりするも、老眼が進んでしまった僕にはきっと苦痛でしかないのだろうな。
KOJIさん、コメントの書き込み、ありがとうございます!
ぶきっちょ組にはなかなか難しいですけども、
やっぱり、あくまで“自分の手で”上手に仕上げたい…
というのが夢ですよねw
Facebookの方でもコメントでプラモ話が盛り上がっておりまして、
アカウントをお持ちでしたら、ゼヒそちらものぞいてみてください!
https://www.facebook.com/crete.s40otoko/posts/4414147251952604
(A)
ジャストS40年生まれの私、いつも楽しく拝見してます。
プラモ、懐かしいですね。小学校低学年時のヒーローものから小6くらいからハマったスーパーカープラモなどたくさん作りましたが、不器用だったので、どうしても接着剤を余計なところにつけてしまったり、塗装ムラができてしまったりどこかしら汚くなって100%満足とはいきませんでした。
でも、小さいころ、たまたま家に来た親戚のおじさんが親切でマジンガーZのプラモを完ぺきにキレイに仕上げてくれたのですが、帰った後、完璧な出来のプラモを見ながら、どこかむなしかったのを覚えていますw。やっぱり自分で作らないとダメなんですよね。