腫瘍マーカー値が高いです。の巻

東京は桜の花(ソメイヨシノ)もすっかり散って、一部の八重桜がちらほらと残っていますが、季節は確実に進んでいる感じの今日この頃です。新型コロナウイルスの第4波が第3波をはるかに超えた大阪をはじめ、全国的にはかなりの勢いで感染者が増えています。一方で、最も人口の密集している東京で「微増」状態が続いている現状には違和感を感じますが、ワクチン接種だけに依存せず、引き続き一人ひとりがきちんと感染対策を心がけたいものです。

さて、今日のタイトルの「腫瘍マーカー」ですが、最近は健康診断のオプション項目にもあって、誰でも受けられる血液検査のひとつです。3月の健康診断時に、いくつかのオプションを追加したのですが、その際に下記6種の腫瘍マーカーの検査をしてもらいました。

・CEA(消化器系がん)→大腸、胃、肝臓などの消化器系がんで高値を示す。喫煙でも高値を示す。

・AFP(幹細胞がん・肝疾患)→肝臓がんで高値を示す。がん以外の肝臓疾患などでも高値を示す。

・CA19-9(すい臓・胆のう・胆管がん)→消化器系がんで高値を示す。膵炎、胆石症などのがん以外の消化器系疾患でも高値を示す

・CYFRA(肺がん)→肺がん(特に扁平上皮がん)で高値を示す。

・CA125(卵巣がん)→卵巣がんで高値を示す。子宮内膜症、子宮筋腫、子宮体がん、月経、閉経、妊娠でも高値を示す。

・CA15-3(乳がん)→乳がんで高値を示す。卵巣がん、子宮がん、肺がんでも高値を示す。

 

腫瘍マーカーの数値が上がるというのはどういうことなのでしょう? ざっくり言うと、体内のどこかに腫瘍ができると、血液中にある種のたんぱく質、酵素、ホルモンなどの物質が増えることによりその数値が上がるという仕組みになっているようです。一般的な健康診断などで受けられる項目は8種類ほどですが、それ以外にも数多くの腫瘍マーカーがあります。それらは、主に臨床の現場でがん治療の効果などを判断するために用いられていますが、それを応用する形で、がんの早期発見を目的に健康診断などでもオプションとして取り入れられるようになったようです。以下が今回の編集部・まつざきの腫瘍マーカー6種の検査結果です。

はい、CEA精密の数値が基準値を超えています。結果報告書には精密検査を受けるようにと、紹介状も同封されており、さすがにスルーできない雰囲気ですが、多くの医師が語っているように「腫瘍マーカーが高いからといって必ずしも悪性の腫瘍があるというわけではない」そうです。良性の疾患によって高値を示すこともあれば、逆にがんがあっても高値を示さないこともあるということで、いわゆる早期のがんを発見するという役目としてはいささか信頼度は低いようなのです。腫瘍マーカーの高い低いに一喜一憂して振り回されてはいけないということでもあります。とはいえなんらかの原因はあると思うので、もちろん検査には行くのですが、そもそも精密検査といっても自覚症状がない場合どこをどう調べるのかが疑問です。とりあえずはもう一度同じ腫瘍マーカーを受けて、前回と数値が変わっていなければ、さらに詳しく診てもらおうと考えています。結果どこも悪くなければそれはそれでいいのですが、やみくもにいきなりいろんな検査を受けて、身体を傷めつけることもないかなと…。

それにしても、いつも微妙に高い悪玉コレステロール(LDL)は、対策用のサプリメントを2ヶ月以上前から飲んでいたにもかかわらず、前年よりも悪くなっており、BMI値が低い他には悪い項目がないだけにいよいよ悪目立ちしてきました。中性脂肪は基準値より相当低いのに、高値を維持し続ける悪玉コレステロール…手強すぎます。さらにバリウム検査による上部消化管判定では5mm以下の胃ポリープも見つかりました。子宮筋腫は10年ほど前からで、特に悪化はしておらず年一度の経過観察です。オプションで受けた骨密度検査は前年同様に低いまま(結果通知はここでは割愛しました)で、自分では健康にはかなり気をつけているつもりなのに、改善されるどころか、今年の結果はここ数年で最も悪かったようです。こんな「不健康コラム」でよいのかと、いささか情けなくもありますが、現実は現実として受けとめ、例年どおり健診結果は公表いたします!

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正確にがん細胞の増減を示しているわけではないと言われる腫瘍マーカーですが、高いと言われればそれなりに気になるもの。CEAは喫煙などでも高値を示すと言われますが、反面、がんで高値が出る場合には進行がんであるケースが多いとも言われていますので、もし同様に精密検査を勧められるようなことがあった場合は、必ず受診してそれなりの検査をすることをおすすめいたします。運動が苦手、お酒が好き、脂っこいものや甘いものが好き、たばこがやめられないなどなど…健康な身体にとっての敵は人それぞれ。きっと完璧な人なんて誰一人いやしません。自分でできることを自分のために! 年に一度の健康診断は次の1年へのスタートラインですから、せめて「後退」しないことを目標にガンバリマス!

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