国内最大のバイク見本市「東京モーターサイクルショー」が、本来であれば今日からお台場で開幕だった。うちの会社は女性向けのバイク雑誌『レディスバイク』を作っているノウハウを活かして、「レディスサポートスクエア」なるでっかいブースを毎年展開している。例年であれば、今朝は寝てらんねえくらい興奮して早朝に目が覚めてしまい、8時過ぎには会場入りする。まだお客さんの入っていない会場を巡ると、顔見知りの関係者や普段はあまり会話する機会のないお偉いさんなんかなんかと挨拶を交わし、自分のブースのスタッフミーティングで檄を飛ばすとやがて開場となる。もう何年続けてきただろうか。3月最終週の騒ぎは僕にとって至福の仕事であり時間だった。
が、去年は中止に追い込まれ、今年は9月の時点で早々に中止が決まってしまった。去年の今頃、来年は2年分の力を込めてぶっ放すぜと気合を入れて涙を飲んだのだが、まさかコロナのバカヤローがこんなに長引くとはま〜ったく想像していなかったバカ者だ。が、これが現実だし緊急事態宣言を解除したからまたまた波がくるなんて、恐怖新聞のごとく脅すことを目的としているかのような報道が続いている。桜が満開だってのに、やれやれな気分の今日だ。
が、昨日無事に聖火ランナーが走り始めた。現在は中止もしくは延期という声が断然多いそうだが、僕はもちろんイケイケ派だ。昨日の夜の報道で橋本聖子さんが、止めるのはラクと発言しているのを見た。そのとおり、なんでもそうだが前に進めることは困難を極め、諦めるのはいつだってできるラクな判断でしかない。もちろん国家をあげている祭典なのだから、走り出せばリソースは注ぎ込まれる。ましてや恐怖新聞がばらまかれている社会下では、したり顔でネガティブ言ってる方がインテリジェンスに見える。こんな状況下で、イケイケな〜んて言っているヤツはさぞバカに見えるだろう。が、僕はどんな状況でも最後までなんとかしようとすることに、常に意義を見出してしまう。だってね、昭和ヒーローたちからどんなピンチでも絶対に諦めないスピリットを、心の中心にぶち込まれながら育ったのだから。
話を戻すと、今日はイベント終了後に関係者を40人ほど集めて明日からの2日間の決起とこれまでの準備の慰労、関係者の意見交換などなどを目的に「二輪業界秘密基地」を開催するはずの日だ。『月刊オートバイ』を発行する版元のモーターマガジン社との共催で、僕にしては似つかわしくないホテルでの宴である。僕は誰に頼まれたわけでなくマイクを握りしめ、日頃お世話になっている方々の疲れを癒してもらうことを目指してガハハに徹する進行を施す。楽しみにしてくださっている方も多くいて、これも2年連続で中止だ。毎年2次会、3次会となり午前様どころか朝方まで続くのがあたり前田のクラッカーなのだが、翌朝も開場前には会場入りして、酒臭いと言われながらも「これも恒例ですね」と笑われるのが楽しみの1つだ。と、僕にとってのデッカいおもちゃである3日間がまた奪われた。今宵はやけ酒じゃーっ!!