ところで唐突ではあるが
仮面ライダーといえばカードだ。
当時の小遣いは読んで字のごとく、とにかく少ない!
わずかな!!
少額な!!
小遣いのほとんどを、このカードに持っていかれた。
当時の社交場である駄菓子屋には
いつも子供たちがあふれていて、
少ない予算を割り振りしながら落としていく。
誘惑に負けて頬張るアンコ玉やスモモ、あんずなどなど
“残らないもの”についつい手が伸びてしまう。
だが、友達のライダーカードコレクションを見せつけられた翌日などは、
グッとガマンしてライダースナックを買った。
スナックはとっくのとうに飽きていて、
よっぽど腹を空かしていなければカードだけでスナック込みの定価を支払う。
もうこれは、自分のコレクションへの投資のようなものだな。
寿司屋でつまみばっかり食べているのと
似ているような似ていないような???
とにかく、ドキドキワクワクしながらカードの袋を開ける。