近くで汽笛を聞きながら。

新橋での待ち合わせは少なくない。『昭和40年男』の提携ショップである歌謡曲バーの『スポットライト』も新橋だし、古くからがんばっている渋い居酒屋などいい店は多い。だが、安そうな佇まいで結構持っていかれる店が意外に多いのでご注意あそばせ。

 

で、新橋の待ち合わせといえばSL広場のSL前にてだ。上野の西郷さん、渋谷のハチ公とならんで我々世代の待ち合わせ3大スポットでなかろうか。かつてナウでヤングな方々は、銀座のソニービル前とかギロッポンのアマンドなんてのが定番だったね。このSLが1日3回汽笛を鳴らすことを今更ながら知った。区のサイトを見ると2004年からとあるじゃないか。年に3回の待ち合わせだとして約50回で一度も聞いたことがなく、写真のようにこんなに大きく書かれた案内もこれまでなぜか気づかずに過ごしてきた。だが先日の待ち合わせた相方が「汽笛が鳴るらしい」と教えてくれて、その時間まで数分を待ってみたのだ。

 

フォーン、フォーンとなんだか哀愁漂うサウンドが響き渡り、ちょっと感動的だった。またまたサイトを見てみると〜コンプレッサーで圧縮された空気を送って汽笛を鳴らすので、哀調をおびた本物の汽笛音を聞くことが出来ます。〜とある。ウンウン、まさにそのとおりだ。

 

アナログのよさってこうして不意に感動させられることがある。そして蒸気機関を積み込んだ無骨な感じの車両もすごくいい。ガキの頃、走っている勇姿をテレビで見てはうっとりしていた僕だ。その後、運行している情報などを見るにつけ、乗ってみたいといまだに強い憧れを持っているから、この汽笛の音はうれしいったらなかった。今後SL広場で待ち合わせをする際は、12・15・18時のどれかに決まりだね。でもね、看板の数秒間というのが盛られてるくらい一瞬だから、出かける方は集中して待ってほしい。次は向かいのコンビニでビールを買ってしばし眺めながら呑み、そのハイライトで汽笛を聞くことにする。おっさんらしい楽しみが増えた!!

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