さあ、あと2週間ですべてを完成させなければならない。これまでで最もタイトなスケジュールであることは昨日もお伝えした通りで、その上暮れには暮れの業務があり、現場はひっちゃかめっちゃかになっている。みなさんも同じようなものでしょうが、残りわずかになった今年をしっかりと乗り切りましょう。
今回の特集は俺たちの熱さの根源を探ろうというものだ。なににどんな影響を受けて昭和40年男は熱い生き方になったのだろうか?「RCは絶対でしょう」「池中玄太も熱かった」「本宮ワールドも俺たちにとっては大きな存在だね」なんて楽しい意見交換が行われたのは約1ヶ月前になる。そこからあーでもないこーでもないと煮詰めながら、取材を申し込んだり資料を集めたりといった作業を経て今に至っている。あと2週間で今年最後の作品が手から離れるのだ。
まだ振り返るには早いものの、激動の1年だった。多くのタメ年たちにとっても、今年は強く記憶に残ることだろう。震災によって様々な問題があぶり出された。想定外の津波は本誌で連載しているとおり、あまりにも大きな傷を残しまだまったく癒えていない。技術の輸出と据えていた原発はガラガラと崩れてしまい、収束はまったく見えていない。加えて台風の被害やタイの洪水、ユーロ問題に政治不安などなど、よくもこれほどの問題が次々と出たものだ。これら諸問題は、職場や取引に少なからず影響があったはずで、タメ年たちの多くが苦しんだはず。管理職者や自営の方はさぞや大変だったことでしょう。僕自身も振り返ればものすごく苦しかった1年で、これまでの人生で感じたことのない類いの疲労感を感じたのだった。
ちなみに去年の今頃は、年最後の1冊を発行し終えて、ちょうど暮れの業務に移行でき今年よりも余裕があった。そうです、まだ季刊発行誌だったのですな。そして満を期して隔月発行に踏み切った記念すべき号の発売日が、あの震災と重なってしまい、東北に配送された僕たちの分身の多くは消えてなくなってしまった。隔月発行を発表した以上は後戻りできないと踏ん張って制作活動を繰り返し、なんとか発行ペースをつかもうと必死になっている最中、最後の最後に年末進行で締めとなるのだから、なんとも凄まじい1年である。
新しい年をいい感じでスタートを切るために、今号に精一杯の熱を打ち込んで、特集を象徴するような熱い1冊にしたい。弾みを付けて震災からちょうど1年となる、同時に隔月発行1年となる春号でドカーンと大攻勢といくのじゃ。本だけじゃなく、今年1年様々な場面で我慢させられたビジネスシーンでも大暴れしたいね。そんな準備に奔走する今週でもあり、明日からは本づくりの現場から離れ、怒濤のプレゼンに出かける。コッチでも勢いをつけて今年をいいイメージで終らせるぞ。気合いばかり威勢がいいものの、実は焦っている師走の僕です。