もうすぐ健康診断である。毎年春前のこの頃になると受けるのだが、直前の現在はできるだけ静かに過ごしている。そもそも呑みにいくことが極端に減ったわけだから、きっといろんな数字が良くなっていることだろう。が、ひとつ心配なのは去年の検査後から昼飯抜きをほぼ貫いていることだ。血糖値が上がる上がらないという情報が錯綜していて、その結論が出ると思うと人体実験のようで楽しみである。まっ、この歳になりゃボロのひとつやふたつどーんとこいで、流れ弾のひとつやふたつが胸に刺さっているってな、男たちのメロディーな気分である。
ところがだ、今年はなんだか痛いことが続いていて、さらには先日ショックなことがあったから愚痴らせてもらう。なんてったってこのコーナーは僕のつぶやきなのだからこれでいいのだ。まっ、バカな男を笑ってくんなまし。
令和3年に入ってすぐのこと、右足首を捻挫してしまった。段差の少ない階段の最終段がそれまでと異なる段差で、トンっという感じで変なつき方をした。その日は違和感程度だったのだが、翌日、そして翌々日と痛みが増して腫れていくじゃないか。終いにはヒビでも入っているのではないかと、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらうほどの痛みになった。骨に異常がないと言われてホッとした次第だが、やっぱり歳なのかなあと思わされた。そしてさらに先日、ホームに止まっていた電車に飛び乗ろうと階段をダッシュしたらコケて右膝を強打した。これまた大いに腫れて、しばらく痛みが続いたのだった。
そしてさらにとどめが右上の犬歯だ。僕は小学3年生の時に施した治療の痛みが胸に突き刺さっていて(同じく男たちのメロディーだな)、それ以来というもの歯をしっかりみがくよい歯の少年時代を過ごした。そして大人になっても大きな虫歯はなく、小3の治療が古いからと削りなおした程度の比較的歯には自信を持っていた(立派な出っ歯だが)。が、なんだか疼く感じがしたので、月イチのクリーニングで世話になっている先生に相談したのだ。「この歯も古い治療だからちょっと薄くなっているのかなあ。はがして詰め直しましょうか」とのことで、後日予約を入れたのだった。
ビビリーな僕だ。健康診断で採血の前に血圧を測ると140を超えてしまう。これが採血の後だと120前後なのだから、どんだけビビリーなんだと情けないがこれが僕のリアルなんだから仕方ない。で、その治療の前日からビビリーで過ごし治療台に座った時にはかわいそうに、生まれたばかりお馬さんのようにプルプルと震えていた。そして詰め物を外すと先生「えっ、これなんだ」としばしあーだこーだといじるじゃないか。そして「割れちゃってるよ」とおっしゃる。なんのことかはわからないままレントゲンを撮るように指示され、待つこと数分はこれから地獄に落とされるのかと思いながらさっきまでより強く震えていた。で、結論としてはついに初となる神経抜いちゃう治療を受けたのだった。55歳にして歯を1本失った気分である。小3の後悔以来、永遠に健康な歯で生き抜くことを誓ったのに崩れてしまいショックなことショックなこと。
で、よくよく考えると全てが右側で起こっている。令和3年も始まったばかりだから右側に強い神社にでも出かけて、お祓いしていただきたい気分だがそんなんないだろうな。ともかく、僕の健康偏差値はひとつ下がってしまった。来月に迫った健康診断で他で穴埋めできるように願うばかりだ。そしてその第一歩は採血のタイミングが極めて重要で、前述のとおり血圧検査前にとやはり願うばかりである。あっ、ちなみに今日のビジュアルになっている一家に一冊あると便利な、中年男の健康講座はまだ在庫があるからどうぞよろしくーって、宣伝かよ(笑)。