町中華の名店発見!!

11日は親父の誕生日だった。生きていれば89歳…、突然倒れて逝っちまったが、あまり身体の強くない男だったからやはり無理だったな。この日、上野のマルイで開催されている『昭和40年男』『昭和50年男』特別企画展に行くついでに、今はなき実家界隈でしばし親父を偲ぶことにした。で、献杯の場に選んだのがガキの頃出前でお世話になった『ハルピン』なる町中華店だ。

 

我が家は電気屋を営んでいたから、出前の恩恵にあずかれることが多かった。親父は圧倒的に蕎麦を好んだが食べ盛りの僕には物足りず、弟と一緒にいつも嘆願したのが『ハルピン』だ。ちなみにこのすぐ近くにギガ盛りでちょっとした有名店の『光栄軒』もあるが、僕ら兄弟は圧倒的に『ハルピン』ファンだった。味噌ラーメンと広東麺でいつも大いに悩んだ。やわらかい焼きそばというタイトルのあんかけ焼きそばやチャーハンも絶品で、さらに悩ませされたものだ。と、そんなガキの頃の成長に一役買ってくれた『ハルピン』で、初めて一杯呑ったのだ。

 

上の写真は餃子350円とレバニラ炒め650円で、餃子は極めて普通なのがいい。レバニラ炒めはご覧の通りボリューム満点で、下町らしく塩っぱくて絶品だ。「これぞ昭和じゃー」と、頬張るたびに心が踊る。もう一品は悩みに悩んだ末、酢豚800円をチョイスした。これまたスゲー量と懐かしい昭和テイストに心のダンシンダンシンがもう止まらない。ご覧の通りビッグな肉がゴロゴロだ。少し甘めのアンがものすごく昭和でいい。パイナップルが入っていないのがいい。ぶっとい長ネギといい肉厚のしいたけといい、凄まじいまでの迫力だ。締めに懐かしの味噌ラーメンといきたかったが、もうお腹いっぱいで無理。残念ながら麺は次回のお楽しみにしたのだった。

 

それにしても町中華の例に漏れずと言えばよかろうか、かなり高齢のご夫婦で厨房を切り盛りしている。そしておそらくお運びさんが息子さんだろう、きちんと受け継いで欲しいと願いながら店を出た。また近々おうかがいしたい。僕にとって最高の店を手に入れた気分だが、これは幼児体験によることが高評価になっているかもしれないからあまり過度な期待をしないで、ご興味のある方は昭和を満喫しに行ってくれ。暗い店内もレトロでいいぞ!!

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