「ああ〜っ、やったやった」と、この写真を見た瞬間タイムスリップした同世代諸氏は多かろう。全国的にどうだったかはみなさんの声をうかがいたいところだが、少なくとも東京下町の当時のガキ供はほぼみんな知っていただろう。ご存知無い方のために説明しておくと、これは自分が入れた10円玉がそのままプレイツールになり、穴に落とさないようにハンドルを打ってゴールへと運ぶゲームだ。駄菓子屋やスーパーの屋上なんかに設置されていて、ガキ供から次々と10円玉を奪い去った悪い機械だ。が、見事ゴールまで行くと景品や商品券が30円程度になって出てくるから、ならず者たちは次々とコインを放り込むのだった。
この機械は板橋区にある駄菓子屋ゲーム博物館から借りたてきたモノで、昨日赤坂某所に設置されていた。その1台をなぜ僕がパチリしたのを明かすのは現在機密事項ゆえ少々先のことになるが、まあともかく懐かしく遊んだ。
開催の中止がもうすぐ1年になってしまう読者の集い『浅草秘密基地』には、その参加者同士でさらにコミュニティが作られている。不良部長の僕が作った陸上部や、ほとんど参加できないほどレベルの高い麺食いを自慢し合う麺ズクラブなど、それぞれ活動を続けている。そんな中で大人の遠足を楽しむグループがあり、昭和にまつわる施設を訪ねて昭和ライクな飲食店で締めるという活動をしている。彼らのある日の部活でこの駄菓子屋ゲーム博物館を訪れており、きっとこの台に金を吸われたはずだ。僕は当日都合が悪くて行けなかったが、こうして繋がれたことに奇跡を感じていたりする。
情報解禁はまだだが、ズバリテレビ番組撮影だったことは申し上げてもよかろう。さて、どんな番組でどんなオチになることやら。今回の出演で、この新幹線ゲームに驚異的な裏技があることを、駄菓子屋ゲーム博物館長によって知ることができた。どうだろう、その技を知っている者はいるだろうか? これも今回出演させていただく番組によって明らかになることだろう。乞うご期待だ!!