吉野家にて朝のほっこり!!

そろそろ新春だのあけまして〜だのが聞こえなくなってきた今日この頃だが、何かが足りないと思ったら令和3年はまだ牛丼を食っていなかった。こりゃあいかんと今朝、出勤時に会社そばの吉野家にインだ。いつものごとくハードボイルドに「牛丼並、卵」と決めたら片言の日本語で「味噌汁は大丈夫? 」ときた。この大丈夫は様々な意味に取れるが、おそらく要らないのかという意味だろうと思い「大丈夫」と答えた。この大丈夫もかなり曖昧で、そもそもこの言葉を用いるのはよろしくない場面なのだが、女の子につられてつい要らないよという意味で答えた。すると女の子は朝セットにすれば、味噌汁がついてさらに安くなると勧めてくれたのだ。つまり彼女が聞いてきた「大丈夫か?」は嫌いでないかという意味だったのだ。なるほどっ、それはいいねとだったら味噌汁代の分をリッチにいこうとアタマの大盛り、プラス110円にしてみた。今年1杯目だし。

 

待つことほんの一瞬だ。毎度のことながら「うまい、安い、早い」はしっかりと貫かれている。で、期待したアタマの大盛りなのだが写真のとおり微妙である。まっ、いいか。お正月だしと食べ始めるとホッとする。目が飛び出るほどうまいってわけじゃないが、吉野家の牛丼はいつもそばに寄り添っていてくれるスタンダードなのだ。

 

かつては24時間呑めるのが吉野家の醍醐味で、1人で過ごした夜がいくつもあった。散々呑んで流れ着いた吉野家ではいつもみゆきさんの『狼になりたい』がジングルして、歌詞の世界観を思い浮かべながらニヒルな男を演じる。瓶のビールをコップに注ぎ、今はすっかり見なくなってしまったテーブルに埋め込まれたシューケースの中のおしんこを取り出す。こいつに醤油と唐辛子をかけて、チビチビとつまみながら呑むビールの味も忘れられない。だがこれは、みゆきさんの歌詞のとおりに“夜更け間際”でないとダメだから、もうしばらくできていないのが残念でならない。

 

さほどうまくない味噌汁だったが、片言ながらお得だと勧めてくれたことでほっこりできた朝だ。が、やはり吉野家の牛丼は並が最強のコストパフォーマーだなと再確認した朝でもあった。

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