ピーター・フォーク主演の人気サスペンスドラマ『刑事コロンボ』が、ブルーレイディスクBOX化されて、本日12月2日より発売を開始した。
今年6月に他界したピーター・フォーク。我々にとって彼の代表作といえばやはり『刑事コロンボ』だろう。「うちのかみさんがね…」やや「すいません、もうひとつだけ…」は忘れられない台詞だ。ヨレヨレのコートに葉巻をくわえ、真相に迫っていく彼の姿はある意味で憧れである。
日本では1972年からNHKで放送が開始され、全国的に大人気を博した『刑事コロンボ』は、68年にアメリカTV映画として初登場。犯人が知らされた上で、その動機や犯行手口を暴いていく手法が特徴的だった。犯人を追いつめるコロンボの執拗なまでの捜査、見落としがちな小さな矛盾から生じる疑問点、犯人との息詰まる心理戦は、大反響を呼び、その後78年までの間に全45作品が放映された。さらに89〜03年には新シリーズとして全24作品が新たに放映され、新シリーズとしてこちらも人気を博した。滑稽なしぐさや風貌の奥に隠し持った類まれな推理力、鋭い着眼点、核心をつく時の迫真の表情などについつい引き込まれてた昭和40年男も多いはず。
本ブルーレイBOXには、日本でパッケージ化されていない「新刑事コロンボ」19エピソードが初収録されている。また、初回生産限定封入特典として、記念すべき第1話でありシリーズの原点となっている「殺人処方箋」の日本語吹替台本(旧録版)がついてくる。現在、吹替音声素材が行方不明になっている旧録版(今回ブルーレイBOXには録音音源が発見されたラスト14分の音声を収録)の台本である。さらに全69話を完全解説した「刑事コロンボ完全版ブックレット」も付属し、ファンなら見逃せないセット。収録枚数35枚となる豪華版だ。定価は7万1,400円。