赤坂プリンスの一夜が欲しいっ 〜大編集後記。

発売から1週間が過ぎた。令和3年の戦いも順調のようでホッとしているところだ。が、まだまだしつこい僕は最新号のご紹介をさせていただく、大編集後記をつぶやくぜ!!

 

特集は手の届かなかったモノを変態的に集めた。この特集では幼少から大人まで、時代別に4セクションに分けて、その最終章は20歳前後の大人モノを集めた。いやあ、この頃はいよいよバブルでダンシングオールナイトな日本だったから、セクショントップバッターのブランドファッションからページはキラッキラだ。続いてクルマ、サーフ&スノーときてめくると今はなき赤坂プリンスホテルのページとなる。それにしてもこの建物、カッコイイデザインですな。クリスマスは1年前に予約が埋まるとの伝説がある、バブル期のデートホテル最高峰に君臨した。が、僕はそんなキラッキラとはま〜ったく無縁で、このページを堂々と出していいのだろうかと自問してしまう。さらに言えば、ブランドフアッションもクルマもサーフ&スノーも、まさしく手が届かなかった(苦笑)。

 

当時、赤プリでクリスマスエッチした同世代諸氏は手をあげてほしい。そして、その夜のことを説明する義務がある。このページで紹介したように、トゥールダルジャンで食事をしたのか? ティファニーはプレゼントしたのか? その時の彼女の喜びは? などなど、ひっじょーに興味がある。

 

現在の浜松町に引っ越してくる前の事務所は赤坂にあった。で、仕事を終えてボロボロに疲れて駅へと向かう道は赤プリが正面だった。バブルは弾けていたから、以前のような喧騒ではなかったかもしれないが、クリスマスイブの深夜は多くの部屋の電気が点いていて、見上げながら毎年やさぐれていた。なんだか僕はず〜っとクリスマスと無縁な気がする。中島みゆきさんの「狼になりたい」の ♪みんな〜いいことしてやがんのにな♪ なんて口ずさみながら肩を丸めて帰り道ってか。

 

と、僕のような無縁な男でも、あの時代のキラッキラな空気は味わえた。下の世代からすると「このバカどもが、浮かれて踊りやがって」となるかもしれんが、やはり経験できてよかったと思っている。幼少時代からいつも欲しいものに振り回され続けてきて、その仕上げにバブルがある大人の入り口だったことは、ラッキーだったと感謝すべきだ。今回の特集は、俺たちと一緒に肥大していった日本の勢いを感じられるはずだ。再確認したら、今一度日本に勢いをつけてやろうじゃないか。同世代諸氏たちよ!!

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