MIZUNOの赤カップグローブ 〜大編集後記。

しつこくしつこくPRは続くのさ。久しぶりのモノ特集を作るにあたって、編集部内の合言葉は “しつこさ” で、とにかく執念でモノを集めて盛りだくさんにした。当然ながら、大編集後記もしつこくいくぜ。特集の『俺たちの手が届かなかったモノ図鑑』から、今日は多くの同世代諸氏にとってあまりにも大きな存在だったはずのグローブのおもひでをつぶやこう。

 

俺たちより5歳ほどだろうか、下の世代になるとサッカーやバスケなどの選択肢が増えた。そして時代の経過とともに、まばゆいスポーツスターが次々と登場した。が、俺たちったらつくづく野球だった。サッカー部もバスケ部ももちろんあったがやはり野球部が花形で、野球のうまさはクラスでの存在感を誇示するのに大きなファクターだった。僕の小学校では、足の速さより野球のうまさの方が断然評価が高かった。そんな環境で幼少時を過ごした同世代諸氏は多かろう。

 

で、マストアイテムがグローブとなる。小学生の時の僕のクラスに、グロープを持っていない者はおそらく1人もいなかったと記憶している。そいつを手入れしながら、ブラウン管の中に夢を見たりしただろう。いつか、プロ球団に入りプレイすることを。僕ももちろんそんなバカ者で、夢だけは大きく甲子園で1番をつけて活躍して、そのままタイガースに入団する日を描いたものだ、ハハハ。

 

誰もが持っていたグローブながら「MIZUNO」を手にした者は少数だった。そう、今回の特集は “手が届かなかった” がコンセプトなのだから当然このページはご覧のとおりになる。取り上げた赤カップは硬式用だからほぼおらず、せいぜい軟式用の青カップだろう。リトルリーグのチームに入ったエリート様だけが手にしたから、僕の育った街ではほぼ見なかった。

 

5つの章で作った特集の第1章の対象になっている、小学生にして赤カップに手が届いた者はいるだろうか? このつぶやき読者さんの中なら、そんなエリートもいるだろうな。

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