公開中の『ステキな金縛り』は観ましたか?「浅草秘密基地」の常連さんやマスター、先日は取引先のタメ年男までがニコニコしながら賞賛の声をあげていた。我慢できずに出かけてきたぞ。
あまり映画館には出向かない僕で、映画は『ディス・イズ・イット』に行って以来になる。最近の映画館の椅子って快適だね。お尻にちょうどいい柔らかさで、背もたれは頭まですっぽり隠れて包み込んでくれるようだし、東京荒川育ちがお世話になった日暮里金美館と同じ “映画館” を名乗っていいのかってくらいよろしい。
三谷幸喜さんに感動するのは、想定を完全に超越した展開をバシバシ投げてくるところだ。おもちゃ箱をひっくり返したようなという表現がまさにぴったりとくる。最新作を見た人にしかわからないような書き方をすると、法廷で踊り出したあの瞬間は最高だったでしょ。こんな展開をつくれる三谷さんてステキだなって、笑いながらも瞬間的に泣けてしまう。
僕は自分を励ますのが上手というか、うぬぼれ上手というか、たいがいの人に完全敗北を感じないように生きている。たとえばどんなスゴイシンガーにも、きっと勝てると思うようにしている。ロッドだって、スティープン・タイラーにだって負けないぞって思い込むのだ。もちろん仕事でも同じ。自分自身でわかっているのは、木に上った豚でいいということ。自信を持って打ち込んだ方が、きっとうまくいくからという考えがある。両親の口癖だった「やればできる」とか「なせばなる」が染み付いていることが大きくて、そんなバカバカな僕でも三谷さんには完全敗北を感じてしまう。ステキな完全敗北ってところですな。
観終わってちょっと感じたネガは、役者が多過ぎてそれらを効果的に使おうとするあまりに、シーンが多過ぎることかな。逆に言えば、それでもすばらしい一本にまとめ込むのだからスゴイとしか言いようがないのだが、個人的には『マジックアワー』の方が点数は高い。佐藤浩市ファンだからというのも大きいけど。ちょっとネガっぽく書いたが間違いなしのオススメで、とくに今回は深津絵里さんがカワイイ役に仕上がっていて、キュンキュンでしたな。
次女(19歳)と観ました。面白かったです!
何かをやってやろう!と狙っている人物は魅力的ですよね。
三谷さんは、自発的に考えている…のではなく、むしろ本能的に動いてしまうのでしょうが、常に何かを…と狙っていると思います。
ADAKENさんのメッセージも気になります。^^
お子さんと一緒とはうらやましい。三谷さんの作品は安心して観られるますよね。僕も、本能的に動きたいなあ。
「ステキな金縛り」の佐藤浩市さんの役、「ザ・マジックアワー」の人と同一人物だったって気付きました?
中井貴一氏と小日向文世氏がにらみ合うシーンも押さえておかれるといいですよ。なぜって?来年になれば分かる話です。
佐藤浩市さんはよかったですね。中井さんはなんですか? すごく気になります。