レノボ・ジャパンはUltrabook『IdeaPad U300s』を12月2日に発売する。店頭予想価格は15万円前後。
薄く軽いノートPCは高い人気のあるカテゴリ。しかし、そのような製品は価格も高いというのが通例だった。「ウルトラブック(Ultrabook)」とは、こうした状況を打破するためにインテルが提唱した新しいノートPCのコンセプトだ。薄く、軽く、処理性能も妥協せず、そして低価格な製品だとしている。消費電力が少ないうえに、高性能なオンチップグラフィックを備えたインテル Coreプロセッサーを活用することで、これを実現しようというもので、日本円で10万円を切るようなものが期待されている。また、休止状態から約10秒で復帰できる「インテル Rapid Start Technology」を備え、スリープ状態よりもバッテリー保持時間を延ばすことができる。総合的なフットワークの軽さを狙い、より多くのユーザーに使い勝手のよさを提供しようというのがウルトラブックのコンセプトで、米アップルの大ヒット商品、超薄型軽量ノートPC『マックブックエア』への対抗する狙いもあると思われる。
『IdeaPad U300s』はレノボ初となるUltrabookだ。幅324×奥行216×厚さ14.9mm、重さは約1.32kg。CPUにCore i7-2677M(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、Intel QS67 Expressチップセット、256GB SSD、13.3型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Home Premium(64bit/SP1)を搭載する。今年6月に発売された18mm厚の『IdeaPad U260』のデザインを踏襲したもので、より薄さが追求されている。15万円前後という価格設定は、ウルトラブックのコンセプトからするとやや高いものといえそうだが、Core i7、SSD装備であることを考えれば仕方のないところか。市場の動向によっては今後、価格低減モデルの登場も期待される。注目したい。