出張先の愛媛県にいる。本州から渡るしまなみ海道途中にある、瀬戸内海に浮かぶ大三島でバイクイベントの仕事だ。『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』という、カワサキバイクのオーナーを対象にしたミーティングで、多分1000台くらいが集結することだろう。カワサキを対象としているものの、クルマでも他社メーカーオーナーも入れるから、ご近所の読者さんはぜひ遊びに来てください。毎度のことながら、司会進行を担当しています。
今年も数多くのバイクイベントを仕掛けてきたが、これが年内最後である。ちょっとさみしい気分であるのと、無事に迎えられた喜びが入り混じっている。なんといっても今年は震災の年だったから、自粛ムードが蔓延している中で自分を奮い立たせるのはけっこうしんどい思いをしたものだ。被災地の取材を行なっているからなおのことで、こうした時節にはたしていいものかと、ずいぶん悩んだ。東北で開催したイベントでは「家もバイクも全部流されてしまいましたが、ここには来たかったので」と、逆に励ましてもらうことになってしまった。また、チャリティモーターサイクルショーとして急遽開催したお台場のバイクイベントでは、批判や冷たい声にさらされながらも多くの仲間に支えられ、やっとのことで開催にこぎつけた。準備期間不足から来場者の怒りを買ってしまい、100回以上もバカと言われたのには少々凹んだが、一定の評価を受けることができたのは無理を承知で動いたからだ。動かないよりは動いた方がいいと、何度も何度も自分に言い聞かせる日々だった。
ずいぶんと心にインパクトのあった今年のイベント運営であったが、今日この日を迎えられて清々しい気持ちで一杯である。ラストの1発を有終の美となるように、さあ気合いを入れていくぞ。だからね、1人でも多くの方に来てもらいたいのですよ。もしも来てくれたら『昭和40年男』の読者だと名乗ってください。熱い接吻と抱擁、感激の涙を捧げますから(笑)。