12月の締め切りカーニバルは、兄弟誌の『昭和50年男』に続き、こいつだった。いつもお願い(!?)していることで『昭和40年男』のジャンキー諸氏は手を出してはならない、過去記事をまとめた総集編の『ザ・タイムマシン』の2発目だ。会社にはこのように、売るほど積まれている(笑)。
1970・80年代の20年間を、4年ずつカウントダウンしていきながら偶数月に5冊お届けする。今回は85年から82年版だ。いろんな出来事があったが、85年の「ライブエイド」や「ウィ・アー・ザ・ワールド」といった、ミュージシャンによるメッセージが強く発せられた祭典は僕の胸に強く残っている。この4年間の象徴として「ライブエイド」より表紙を作った。
昭和40年男の僕にとっては、最も多感で揺れ動いた4年間だ。ハイティーン・ブギだぜ。頭の中と生活は音楽でいっぱいの4年を過ごした。あの時のバッカみたいな努力と集中力が、今に直結していることは間違いない。いい曲を作ろう、いいライブをしたいとただただそこに向かっていた気持ちは、今も変わらず雑誌作りに向けられているのだから、ああロックありがたやである。
そこへと向かう起点となったのはお年玉で初めて買ったLPレコード、クイーンの『ジャズ』だ。針を落とした瞬間に聞こえたフレティの♪い〜ぶらひ〜む♪に受けた衝撃で、僕はそれまで以上に洋楽にハマった。ロックという麻薬に完全に手を染めてしまった決定的な瞬間でもある。決して忘れることができない、1979年1月5日の昼下がりだ。クイーンに対する感謝の気持ちで、かなり強引にこの表紙とした僕なのさ。『昭和40年男』のジャンキー諸氏もぜひ、立ち読みでけっこうなのでお付き合いくだされ。発売は16日水曜日だ。