さてさて、昨日から3番勝負の解説をお届けしている。投票がまだという昭和40年男はぜひこちらからご参加ください。
昭和40年男にとって、ジュリーはものすごく大きな存在である。まだ男の子だった僕らが、男のカッコよさを知り、いつかこんな男になりたいと憧れた。リアルタイムでのタイガースの記憶はなく、ましてやショーケンと一緒にやったPYGも知らない方がほとんどでないだろうか。PYGって当時は大ブーイングなバンドだったらしいが、今考えるとジャパンオールスターだよ。でも、ショーケンの曲で僕が最も好きなでもある「自由に歩いて愛して」を聴くと、この2人が一緒のバンドで歌うのは無理があることがよくわかる。ともかく、僕らにとってジュリーは、なんといってもピンのシンガーである。
リアルタイムで記憶にきちんとある曲は「危険なふたり」で、何かの賞をとったのだろう、花束を持って涙ぐんでいたシーンの記憶があるのだけど、覚えある? 続いては「追憶」かな。サビの繰り返しと “ニ〜ナ〜♪” が強烈だったね。今回の対決曲となった「時の過ぎゆくままに」は75年だから10歳にしてずいぶんと背伸びさせられたことになる。対しては、77年のビックヒット「勝手にしやがれ」だ。この曲が最もジュリーらしいナンバーだと断言しても、おそらく反論はあるまい。大きなターニングポイントにもなった曲で、ここからはシングルを発表するごとに演出までもが緻密に計算された、ジュリー劇場へと進化していった。快進撃を繰り返していき、お茶の間のビックアイドルとしての黄金時代は81年の「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」あたりまでかな。これ以前から少しずつお茶の間臭を抜く方向へと進んでいたジュリーは、次の「麗人」あたりからはっきりとアーティストスタイルになった。とは言えアイドルらしさも残した姿はさすが希代のエンターテイナーだ。僕はこの時期に大好きな曲が多い。「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」「きめてやる今夜」とかすばらしいね。そしてとくに「おまえにチェックイン」と「背中まで45分」は、僕にとってはベストナンバー1、2だ。カラオケでよく歌うベスト3は、第3位が「カサブランカ・ダンディ」。2位が「勝手にしやがれ」。1位が「ヤマトより愛をこめて」で、この曲の画面にヤマトのシーンが流れると、歌いながら泣けてくるよ。
とまあ、名曲ばかりのジュリー対決で「勝手にしやがれ」ば順当だけど、相手として「TOKIO」と「時の過ぎゆくままに」で悩み抜いた僕だった。「TOKIO」はその後の派手ジュリーへの大きなターニングポイントになったという意味では「勝手にしやがれ」同様、重要な意味を持っている。そう、ジュリーのシングルを並べると、こうした大きな転換となるナンバーがわかりやすく点在する。まさにターニングポイントだ。それでも「時の過ぎゆくままに」との対決にしたのは、昭和40年男の票で決める勝負とするには、この選択がベストだろうと決定した。さあ、どうする皆さん。
「時の過ぎ行くままに」はジュリー主演のドラマの主題歌だったような。。確か3億円事件を題材にした話しで、ジュリーが真犯人役だったような。。最終回で時効成立した後に、アパートの壁に隠してあった3億円をナイフかなんかで壁を切り裂いてばらまいたような。。でも時効は成立していなかったような。。ドラマの記憶は断片的で薄いのだけれど、歌の方の印象派は強烈だった。今でもカーステで流す私のスタンダード。。名曲です!
そのドラマの記憶が全然ないです。うーむ、見てみたいなあ。カーステでこの曲流してどんな運転になるのでしょう? 聴き込みすぎて、事故らないように気をつけてくださいね。