令和2年の残りがどんどん減っている。12月に突入したと思ったらもう10日が過ぎてしまった。手帳に隙間はほぼなくなり、仕事納めの30日まで突き進むだけだ。毎年のことながら、師走っては本当に走るんですな(笑)。
写真は今年のお正月の我が家の玄関だ。この時、世の中がこんなことになるなんて想像するはずがなく、すげーいい年越しだった。念願叶って兄弟誌の『昭和50年男』を創刊して2冊目も発行でき、創刊号の数字がいいことが伝わってきていた。『昭和40年男』と1足す1が5になったイメージで、方々から仕掛けようなんて話が舞い込んできて、ワクワクしながらの年明けだった。プライベートでもたくさんの出会いに感謝しつつ、また来るだろう新しい出会いを楽しみにしていた。春には久しぶりのライブをワンマンでぶちかまそうと、使用するハコもほぼ決まって年初からリハーサルを始めるところだった。1年走るのはものすごくつらくて苦しかったものの、それらは実りを見せてくれ公私ともにこれほど好調な年越しは近年なかった。が、ほとんどの皆さんが一緒だろう、8割以上がなくなった。
なくなったことの後処理ほどつまらない仕事はない。それでも雑誌を作ることを奪われなかったのは、生きる活力になった。緊急事態宣言が出た時は書店が閉まり、印刷所が止まるのではないかと危惧したが、なんとか予定通りの冊数を出せたのは幸いだった。そして巣篭もり需要なのか、今年はほぼ予想よりもいい数字が出ている。書店の多くが閉まった時期も、他の書店でそれを補ってくれた。
苦しい中でも大いに笑った年でもある。無理やりな時も多々あったが、今年のお飾りをこれにした使命だと思って笑った。コロナはたくさんのことを奪い去っていったが、笑うたんびにまるで思いもしなかった福がやってくる。しかめっ面は不幸しか運んでこないとガハハをモットーにこれまでも生きてきたが、今年は特にそれを強く心がけさせられた。笑う門には福来たるとは本当なんだ。残りすくない師走もガハハで走ろう。みんなとイベントで共有できないのがチョッピリさみしいが、なーに、その日は近いぜ!!