カシオ計算機は、デジタルカメラ“EXILIM(エクシリム)”の新製品『EX-ZR200』を11月18日より発売する。価格はオープンだが、実勢価格は4万5,000円前後と予想される。
『EX-ZR200』は、独自のハイスピード技術を駆使して、撮りたいときに撮れる快適な操作性と撮影性能を高いレベルで実現したEXILIMシリーズの最上位モデル。この3月に発売した『EX-ZR100』の後継モデルにあたる。0.98秒という高速起動や、0.13秒の高速オートフォーカス、最短0.27秒の撮影間隔を実現しており、HDRなどの複雑な画像処理を施す撮影モード時でも、次々にシャッターが押すことができるという。
レンズには広角側で24mm、望遠側で300mm(35mm版相当)の画角を持つ12.5倍ズームレンズを前モデルから引き続き搭載。さらにカメラを動かしながら複数枚の画像を合成して広角写真を撮影する「ワイドショット機能」を用意しており、35mm判換算で14mm相当および18mm相当の撮影も可能だ。また、最大25倍まで画質劣化を抑えたままズームできる「プレミアムズーム」も搭載しており、実に幅広い撮影シーンに対応する。
撮像素子には1/2.3型、有効1,610万画素の裏面照射型CMOSセンサー。前モデルの有効1,210万画素より大幅に画素数をアップしてきた。美しく撮るためのオート機能も進化。次世代のオート撮影機能「プレミアムオートPRO」では、撮影環境に応じて自動的に高速連写合成を行なうことにより、逆光や夜景、ズーム撮影時などの難しいシーンでの画質が大幅に向上。最新の電子技術により、画像を合成してしまうのだからすごい。また、おもしろいのは、背景をぼかして被写体を際立たせる背景ぼかし撮影だ。従来は一眼レフなどで明るいレンズを使った際に現れる“ぼけ”だが、このカメラは高速連写技術と合成技術により簡単にボケを作り出す。
従来は高級機や一眼レフだけで可能だった様々な撮影を、合成技術と高速連写技術によってより気軽に楽しめるのがこのカメラの最大の特徴。よもや画質は一眼レフにはとてもかなわないとは思うが、もしかして電子技術が光学技術を超える日がやがてやってくるのだろうか…と思わせる一台。使いこなせばすごい写真が撮れるのかも。