ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの想い出 〜大編集後記。

まだまだ続く最新号のPRつぶやきの大編集後記をお届けする。イラストとスタッフの経験談で綴る「昭和ロック名シーン」を閑話休題としてはさみ、特集は後半に突入する。part3は「百花繚乱  時代を作ったロッカー」と命名して、ブラウン管から俺たちに訴えかけてきたロッカーたちを見開きで切り取った。トップバッターはダウン・タウン・ブギウギ・バンドだ。うんうん、ブラウン管からはみ出てたな(笑)。

 

宇崎竜童さんは取材させていただいたことがあり、と〜ってもインテリジェントな方で、この写真のイメージとは全くシンクロしなかった。そして奥様であり、ソングライターとしての最強タッグを組む阿木燿子さんもかつてインタビューしている。余談ながらこのとき、山口百恵さんの名曲「乙女座宮」に登場する獅子座のあなたは何か理由があるのかと質問した獅子座の僕で、特にエピソードはないと言われてがっかりしたっけ。さらに余談といえば、以前我が社は赤坂に事務所がありよく行く飲み屋に2人で来ていたそうで、竜童さんは見かけによらず下戸で阿木さんはお強いらしい。でも酒席ではそう感じさせないほどの仲睦まじさで過ごすとのことだ。なんだか微笑ましく、やはりダウン・タウン・ブギウギ・バンドの姿とシンクロしないじゃないか。

 

そんな宇崎さん (どんな?) が俺たちの前で圧倒的な力を発揮したのが、「スモーキン・ブギ」だった。強烈な歌詞に親たちは眉をひそめ、俺たちは教室でネタにした。まだまだタバコには縁のない歳だったが、このヒットより少し以前の「母に捧げるバラード」だったり極めつけの「スモーキン・ブギ」だったり、昨今の愛煙家迫害社会ではありえないヒットだ。やはり世の中おおらかである。いいなあ。

 

続けてヒットした「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」は、「スモーキン・ブギ」に続いての「カッコマン・ブギ」の当初B面だったが、A面に昇格して大ヒットした。阿木さんの歌詞を最大限に活かした曲で、まだ音楽のなんたるかをわかっていないヒット当時は、この曲のすごさがわからなかったが、今聴くと完璧な作りの昭和を代表する名曲として君臨する。すばらしいの一言だ。小4の僕はこの曲によって友人たちと3人でヨコハマへと旅に出た。ヨコハマなんだからと横浜駅で降りた俺たちはあまりにも普通の街であることに落胆し、徘徊しながら迷子になり、結局お巡りさんに助けていただき帰宅した時は夜7時を回って大目玉を食らった。なんて想い出とともに、僕の中にしっかりと根付いているバンドだ。そしてそのサウンドはその後の俺たち世代にとっての “ロック元年” へと誘ってくれた、特上のロックだったのだ!!

 

 

さてこれよりはさらなるPRだ。『昭和40年男』はコーラスグループの「フォレスタ」をプロデュースしていく。その第1弾動画がこれなんで、ぜひお付き合いいただきたい。曲は「宇宙戦艦ヤマト」だーっ。

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