キヤノンは、従来のコンデジと比較して大幅な低ノイズ化や高感度化、ホワイトバランスの高精度化を実現したレンズ一体型コンパクトデジカメ『PowerShot S100』を、12月上旬に発売する。
『PowerShot S100』は、従来機種である『S95』(2010年8月発売)の後継機にあたり、画質や性能の向上を図った小型で高性能なモデル。すでに海外では発表されており、国内への導入タイミングがいつかと囁かれていた期待の一台だ。
本機ではレンズ・イメージセンサー・映像エンジンを一新。開放絞り値F2.0(広角端)はそのままに、広角化と高倍率化を図った新設計の光学5倍ズームレンズ(35mm版で24-120mm相当/F2.0-F5.9)を搭載した。撮影素子には、同社のEOS DIGITALシリーズで培った技術を用いて新開発されたCMOSセンサーを採用して高感度時にもノイズの発生が少ない撮影が可能。また、ノイズ低減処理にも新しいアルゴリズムを採り入れられた最新の映像エンジン・DIGIC 5を搭載することにより、従来機種と比べてノイズ発生のレベルを約1/4に抑えているという。常用感度をISO6400まで高め、暗いシーンでもノイズの少ない撮影を実現。さらに“マルチエリアホワイトバランス”により、ストロボ光や水銀灯の混ざった光源でも適切なホワイトバランスで撮影することができるとしている。
新たな機能として、撮影地点の位置情報を自動的に記録するGPS機能も搭載。一定間隔で自動的に測位を行う「ロガー機能」も備えているので、インターネット上の地図情報とを組み合わせれば、撮影地点や移動行程を簡単に確認することができる。
レンズ一体型のフラッグシップとしてPowerShot Gシリーズを持つキヤノン。よりコンパクトでありながら、高画質を追求しているPowerShot Sシリーズは、ミラーレス一眼や一眼レフカメラのセカンドカメラとしても活躍できそうな位置づけの一台。もちろん、一台目としても気軽に持ち歩けるカメラとして十分な性能だ。ただ映るだけでは満足できなくなってきたユーザーにもぴったりだろう。店頭予想価格は5万5,000円前後。
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