さあ、いよいよ明日は発売だ。第1号を発売したときの高揚感はそのままに、ドキドキしながら明日の活躍を祈っている。今頃僕たちの分身たちは、書店さんの倉庫で明日の大暴れを静かに待っていることだろう。がんばれよ。
今回の特集では、昭和40年男が憧れたモノを徹底的に集めてみた。革新的なモノが次々に登場した背景には、やはりイケイケドンドンの世の中が後押ししている。当時に比べて現在はずいぶんと息苦しく、メーカーがCSRだコンプライアンスだと叫ばれる中で、革新的なモノを生み出すことがどんなに大変なことか。何十年も前のガス湯沸かし器の不備の責任を取らなければならないというのは、世の中がヒステリックになりすぎだ。高い品質を生み出し続けたことに縛られてしまい、もがき苦しんでいるように見える。メーカーには逆風ばかりが吹き付けているが、モノの背景には優れた技術が内包されていなければならないのだから、その部分ではまだまだアドバンテージを持っているメーカーが多数存在する。これを社会全体が誇るような風潮になることが重要な気がする。しかめっ面で批判と揚げ足取りばかりを繰り返すマスコミの罪は大きい。
話はそれてしまったが、明日発売予定の最新号では、特集の冒頭で中学時代、高校時代、成人時代として19歳から21歳、社会人時代として22歳から24歳と4つの層に分けて、僕たち昭和40年男の物欲を刺激したモノを選んだ。担当者の金子と僕で顔を突き合わせてアーでもないコーでもないと選んだので、きっと頷いてもらえる内容になったはずだ。各時代のベストワンとなったのは、中学時代はウォークマン。どうだっ、異論はなかろう。高校時代になると趣味指向が分散するのと、モノがあふれていたことで選択が難しくなるものの、ヤマハのバイクRZ250に決定した。まったく興味がなかったという人からの異論もあるだろうが、『憧れモノ』というテーマでいくと、高校時代の男の子にとって究極だろうと決定した。成人時代はさらに難しい。この時期、女の子に狂っていたかいないかで物欲の内容は大きく変わる。もちろん中学、高校時代も女の子にもてたいゆえに欲しいモノはあるが、この時代はもっと直結のはずだ。そして彼女がいる、軟派したいという男たちが憧れたのは車であり、この1台ということでプレリュードに決定だ。さらにもっともっと女性に狂いながらも、バブルに踊る社会人時代としたところでは、ユーノス・ロードスターにした。いたよ、貧乏ミュージシャンライフを過ごしていた僕の家に、この車で彼女と2人で遊びに来た同級生が。
高額ゆえ、憧れを軸にすると乗り物が上位になってしまうが、音楽ツールも僕たちには強い憧れだったからしっかり取り上げた。僕らの中高生の頃は、国内は空前のエレキギターブーム。ジャパンクオリティ炸裂のコピーモデルの登場が牽引役だった。物まねというネガティブはあるものの、本家を凌駕する品質で海外ミュージシャンにも愛用されたくらいだから。それとオーディオもすばらしい進化が見られる楽しいページになった。ページをめくるたびに涙あふれる最新号は、明日皆さんの前に現れる。
ものづくりに携わる人間として何とも言えない気分です。決してブログの内容に怒っているわけではなくて、やっぱりこのままではいけない、、、という、自分らに対する怒りのような気分です。取り合えず、明日の朝一番に、駅の書店で最新号を買わせてもらいます。ジックリ読みます。今回も、本当に「どストライク」の特集(出てくるアイテムも全て)で、嬉しいを通り越して笑ってしまいました。 今から、2012年1月11日号も楽しみです!