朝4時過ぎ、集中力が途切れそうになりティータイムにした。
モーターショーから帰ってきた約12時間前には山のように積まれていたチェック用の原稿も、
もうずいぶんと減り、出発の8時までには片付く目途が付いた。
「ふーっ」
さっきから封印していたエンドロールを浮かべてみた。
この企画は2年以上前から描き続けてきたモノだ。
なんとバカげた本だと自分自身を疑い、
書店で何度もイメージを重ねて、決心できる日を練り上げてきた日々だ。
長かったけど、あっという間だった気もする。
とにかく、悩みに悩み抜いた日々は自分にとってものすごく大きな財産になるのだろうな。
っと、まずいまずい。
まだ作業は残っているんだから。
窓の外が白み始め、カラスの声が響いている。