我が街・浜松町に書店がなくなってしまい、えらく不便になった。書店棚ってのは我々出版人にとって当然ながらなくてはならず、毎日のように出かけては企画を練ったり自分の作っている表紙が適切かを考えたりと大切な場所なのだ。ネットで買う方が増えているとは言え、うちの本に限っていえばまだまだ書店が主戦場であるから研究所でもある。我が街の書店がなくなってしまってからは、出先で少しの時間を作っては書店に入るのを繰り返す日々だ。
兄弟誌の『昭和50年男』発売直後に入った、とある街の大型書店ではこのようになっていた。ウンウン、きちんと並んでいて気持ちがいい。『ザ・タイムマシン』はまだ発売になっていなかったから、こんな風に兄弟仲良く並んでいるが、お隣には1個上の先輩がいるじゃないか。実はこちらは少し以前から見るようになっていて、今回の号で3号目だと記憶している。これまでも似たような切り口の本が出るたびに多くの方々から激励の声をいただいているが、今回はこれまでの比でなく大きな声が舞い込んでいる。
年齢限定というアイデアがわいて、実際にそれを発行する際にどれだけの人にバカにされたことか。そしてどれだけの時間を費やしたことか。それまでに例のない、類似誌が存在しないアイデアだから関係者からは反対意見ばかりが飛び交った。だがそんな逆風の中を信念だけで突き進んだのだ。雑誌名に関しても、ずいぶんと時間をかけて悩んだ。“昭和40年生まれの男たちのための” とサブキャッチにして、例えば『サライ』みたいに3文字くらいの響きのいいのにしようとかも考えた。が、世の中が大反対するほどの着眼点なのだから、堂々とストレートにやろうとしたのもアイデアだった。しかもこれだけベタベタなタイトルにすれば誰も真似できないはずだ。この考え自体もアイデアだ。最終的に作り込んだタイトルはこの3案だった。ここから文字数のもっとも少ない現在の名称に決めたのだった。
仲良く並んでいるこの書店棚を僕がどんな気持ちで眺めたかは、語ったところでかっこいいものでないから黙っている。ただ、多くの読者さんや仲間たちからの声に対して、感謝の気持ちで涙ちょちょ切れておりまする。
いつも、楽しみに読ませてもらってます。
創刊号から、読んでますけど、
まだ、本刊で「俺たちのエロス」は特集やってないよね…(女神はあったか)
いろいろと難しい所もあるだろうけど(笑)
そこも是非、踏み入れて欲しいなぁ!