少し報告が遅くなってしまったが、
12/11に林田健司氏のライヴに行ってきた。
林田氏はSMAP、KinKi Kids、SPEED、
藤井隆、中山美穂、奥井雅美、中森明菜などなど、
多くのミュージシャンに楽曲提供していることでも知られ、
みずからもミュージシャンとして活躍している。
有名なところではSMAPの『$10』、『君色思い』、『KANSHAして』、『青いイナズマ』、
ブラックビスケッツの『スタミナ』など。
もちろん、林田氏は昭和40年男である。
7月に発売したセルフカバーアルバム『WORKS』を記念して行われた
「WORKSTOUR2009」のファイナルライヴである。
今回、縁あってお招きいただいたので、
いそいそと会場であるシブヤBOXXに向かった。
実は個人的に林田氏の少し鼻にかかったような歌声が好きで、
学生のころに聞いていたが、久しぶりにその歌声を聞けるとあって
とても楽しみだったのだ。
会場は300入ればいっぱいという小ぢんまりとした箱で
男女比は8:2程度とやはり圧倒的に女性が多い。
みなさん30歳以上でなかには妊婦さんも!
胎教にいいのだろうか…などと思っているうちにライヴはスタートした。
はたして、伸びのある歌声は健在だった。
というか、以前よりパワーアップしている?
気持ちよく伸びる中音に聞き惚れてしまった。
MCでは「久しぶりのライヴで疲れが抜けなくてね〜(笑)」などと冗談ぽく話していたが、
来年は二枚組のアルバムを出したいとの意欲的なコメントも飛び出すなど
なかなかどうして、気合い充実。
しかも歌声だけでなく、身体もキレている。
クルクルと回ったり足を振り上げるなど、ダンスも激しい。
あれだけの身体を維持するのも大変だろうななどと余計なお世話か。
若さにまかせたがむしゃらさこそないものの、
すばらしく完成度が高く、まさに大人の魅力に満ちたステージであった。
一見ハデに見える音楽産業。
しかし、楽曲を作ったり、レコーディングしたりする作業は地味である。
しかも音楽産業も劇的な変化を遂げているわけで、
そんななかで音楽活動を続けていくのも苦労が多いのだろうな
などとまたもや余計なお世話なことを思いつつ。
そうした状況を打破するには
前向きな思いで地味な作業をコツコツと積み重ねていくしかないのだろうなと
そんなことを考えた。
昭和40年生まれの活躍を目の当たりにしたライヴであった。
◆副編集長:小笠原
北海道生まれの35歳。仕事以外にこれといった趣味はないが、最近会社でコーヒーを豆から淹れることを覚えた。よりおいしく淹れるため、試行錯誤するのがちょっとした楽しみの一つになっている。