10月21日。
この日の午前中いっぱいがもう手を離さなければならないリミットである。
が、創刊にかける俺に対して、
制作部門から「22日の午前中までは大丈夫です」
と特別な“余裕”をプレゼントしてくれた。
とはいえ、この日は2年に一度の東京モーターショーのプレスデイで、
翌日は発売日延期で調整した出張を入れてある。
バイク雑誌を主力とする我が社のトップである俺が、
東京モーターショーのプレスデイにいないというのは
ちょっとマズイ。
でも、せっかく延命してくれた、手を放すまでの時間は
さらなる熟成やチェックに使いたい。
そこで俺は、クライアント(バイクメーカー)のカンファレンスだけを見て
帰ってくることにした。