今日も最新号のご紹介となる “大編集後記” をお届けする。まずは得意の脱線ゲームだ。小学生の頃の自分を思い返すと、ともかくナウでヤングでなかった。いやいや、中高時代もロックに完全支配され、60〜70年代前半くらいの時代でマイ・トレンドは止まったままだった。そしてやがて、黒っぽい悪魔の音楽に支配されてしまい、自分が生まれる以前の時代へとスピリットがトリップした。と、キラキラしたナウでヤングな道を歩まなければならない10代を廃人で過ごした。
小学生の頃は観るテレビ番組によってナウでヤングを感じていた。背伸びする番組を観ているヤツらがそれで、僕はちょっとダメなガキだったのさ。兄弟の存在が大きい。上の兄弟がいるやつ、とくに姉ちゃんがいるヤツの触覚は高く、下の兄弟でとくに弟だと低くなるというのを学会で発表しようと思っている。僕がまさにそれで、3つ下の弟に合わせてテレビ番組を選択する優しい兄ちゃんだったのさ。いやいや、要するにガキっぽかったってことだ。小学生低学年だってのに、『太陽にほえろ!』を本放送で観ているヤツが僕に言わせるとナウでヤングだった。かっこいい男たちが繰り広げる刑事部屋での物語に飛びついていた彼らを、尊敬するような気持ちで見つめていた。
そして鈍臭い僕はといえば、高学年にしてやっと再放送でハマることができた。これさえも、姉ちゃんがいる友達の家に遊びに行った時に「4時からは『太陽にほえろ!』観ようぜ」と誘われてだ。おもしろかった。それまで知らない世界を感じ、男のなんたるかを知った気がしたと同時に大人の階段を上った気がした。3年前からハマっているという彼と比べるとずいぶん遅かったが…。で、特集冒頭の扉ページに書いたとおりで、周囲より遅れてはいたものの、特撮ヒーローから卒業した僕に入り込んだ刑事が憧れの世界を支配した。
てなわけで(!?)、2つのセクションに分けた特集の、後半の冒頭は当然『太陽にほえろ!』である。4ページの展開は最初の見開きが主にドラマの検証で、後半がクルマである。ウンウン、きちんとしているなあ今回の特集(笑)。もしももしも、そんなことはないと思うけどまだ手に入れていない方がいたら、すぐに書店へと走りなさい!! 損はさせないよ〜。少し気になるのは、このつぶやきにつきあってくださっている方々は、いつ頃『太陽にほえろ!』に目覚めたのだろう。きっと僕ほど遅い方はいないのだろうな。
僕は確かリアルタイムでマカロニ殉職の辺りからですかね。子供でも入りやすかったですよね。ハードル高かったのがGメン75。