『昭和40年男』が心がけているのは「隙あらば証言を取れ」だ。隙あらばはやや不適格ワードだが、気概としてはそんな感じで、当時の熱を語っていただき今の俺たちの現場に活かしていこうと創刊当初から取り組み続けている。今日ご紹介するページはまさしくアッチッチ〜アッチで燃えたぎっている。『西部警察』の現場の凄まじさを語ってくださったのはスタントマンの大友千秋さんだ、パチパチパチ。
今回の特集は、刑事ドラマにおけるクルマをテーマにしていてセクションは2つ。大胆なことに『西部警察』とそれ以外という構成にした。記憶に鮮明だろう『西部警察』のどでかいスケール感は、ハリウッド映画をブラウン管にぶち込んでしまったようなカーチェイスの激しさがキモだ。大友さんはそれを番組スタートから演じた。キーワードは「すごい企画がある」で、このくだりはぜひ誌面で読んでいただきたい。必然のように『西部警察』に関わるようになった。そう、奇跡の現場には必然と思えるいくつもの出会いがあることが、『昭和40年男』を作っていると強く強く認識できる。それを引っ張ってくるのは、なんのことはない、熱に尽きる。
巻頭で作っている1ページ「FEATURE WORDS」は、すべてのインタビューページから厳選して引っ張り出す。あまり長い文章だとグッとこないから、短い文章でそのページを言いあてている言葉を探して選抜する。これが思いのほか手のかかる作業だ。おっと、愚痴ってどうする。大友さんの言葉からは「本当の事故のようにクルマを横転して見せろ」をいただいたが、迷う言葉が多くあった。それだけ『西部警察』の現場のテンションが高かったということだ。
インタビューの最後を「あんな楽しい現場はなかったです」で締めている。これももちろん「FEATURE WORDS」の候補だったが、『西部警察』の現場ワードだと一発でわかるだろうと前述した言葉を採用した。その意味で選からは漏れたが、命知らずのシーンの数々を演じた男がその現場を振り返り「あんなに楽しい」と表現しているのは、読んでいてうれしくなってくる。ジーンとしてくる珠玉のインタビューページが読める最新号を今すぐゲットしてくれっ!!