トヨタ自動車は、2012年シーズンからFIA(国際自動車連盟)世界耐久選手権 (FIA World Endurance Championship)にハイブリッド車両で参戦することを発表した。
同社は新たにレーシングハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプ車で参戦を計画している。2012年は、シリーズ戦の内、ルマン24時間レースを含めた数戦に参戦の予定で、チーム名・参戦ドライバー、具体的な参戦レース等は未定だという。
今回のFIA世界耐久選手権参戦にあたってトヨタのモータースポーツ活動の担当専務役員である山科忠氏は「これまでもトヨタはルマン24時間レースに参戦してきたが、今回はトヨタが培ってきたハイブリッド技術を使い、まったく新しい挑戦となる。伝統あるルマン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権に、ハイブリッド車で歴史を刻みたい。また、この挑戦を通じて得られる技術のフィードバックは、トヨタのクルマづくりにつながる。ハイブリッド車での参戦を承諾してくれたACOならびにFIAに感謝している」と述べているという。
環境技術を用いたレーシング車両の開発は、これまでと別の意味での新たなチャレンジとなる。どのような車両になるのか、勝敗を争うほどの競争力を得られるのかなど、大いに気になるところだ。