昨日は都内某所で行われていたレコーディングの陣中見舞いに出かけた。内容については、リリース前に詳しくつぶやかせていただこう。今日はその現場での感激をつぶやく。
ガラスの向こう側ではミュージシャンたちが懸命にプレイしていて、手前側がコントロールタワーといったところか。男心をくすぐる無数のつまみのあるミキサーは、宇宙戦艦ヤマトのコックピットを想起させられた。写真ではわからないが4人が作業をしていて、手前の背中の男が沖田艦長である。スタジオ側に、そしてミキサー周りの3人の男にテキパキと指示を出すディレクターの姿に、惚れ惚れさせられ続けた。
僕の目線の左右には、アレンジャーや事務所の方々、手の空いているメンバーたちがいてレコーディングを見守っている。アレンジャーやメンバーは細かなチェックポイントを見つけると意見するからディレクターは大変だ。それらを聞き入れながらも、彼が最終決断をして指示を出すのだ。
現在に至るまで、もうかれこれ40年以上に渡って音楽と真剣に向き合ってきた。が、彼らが見つけるポイントには、気がつかない部分が散見された。音程やリズムの細かなズレを逃すことなく見抜く(聴き抜く!?)。「Aメロの頭がちょっとだけズレたね」とか「サビの〇〇〇の部分は3回目の歌い方がいいと思うなあ」などと、ディレクターがスタジオ側に語るとすぐにその部分が再生され、メンバーたちは聴きながらうなづき、「ではいってみよう」と録り直す。指示する方もさることながら、受けて一発で撮り直せるのもさすがだ。プロとプロの真剣なキャッチボールはかっこいいったらない。長年音楽と向き合ってきたぜと前述したが、結局のところ現段階の僕はアマチュアなんだということに落ち込むのだった。
しばらく付き合っていたが、それに誰が気がつくのだろうかというほど些細な部分を次々に指摘していく。妥協なき世界が繰り広げられていて、ハイレベルな人と人とが織り成す本気の作業が気持ちいい。今できる完璧を求めている姿勢に感動しながら、スタジオを後にして僕もそのまま自分の歌のレッスン場に入った。負けたくない気持ちで気合いバリバリに歌ったのさ、フンだ(笑)。
完成したら詳しくご紹介させていただくのと、近々このサイトから『昭和40年男』的なアプローチで彼らのプロモーションをさせていただく。乞うご期待だ。