銀座のママへの取材がスタートした。
作家の中部さんがママから話を聞き出してゆく。
情けない話だが
銀座で遊んだ経験は少ない…って言うまでもないか。
極々たまに、羽振りのいい旦那様に連れてきてもらったが
じゃあそこで再度遊べるかというと、んなの無理。
異次元空間を象徴するような値段に
その価値が見いだせない庶民なのだ。
それを見透しているかのように、ママからは威勢のいい言葉が踊る。
「銀座は粋を学ぶ男の道場」
「名もなく、豊かに、格好よく」
なんだか小さくなってしまう。
さすが銀座の女である。