物欲万歳。

17歳のときに買って、いまだ現役でがんばる僕の宝物である。いい味出てるでしょう!!

まだ発売から1ヵ月経っていないが、上々の反響を得ている第9号である。まだまだ勝負はこれからだぞ、書店で暴れろ俺たちの分身たちよ。そして現場では次号の制作が佳境を迎えている。それではここで、次号の特集テーマを発表させていたただく。昭和40年男なら一度は憧れた「モノ大全集」に決定した。現段階では、企画の第一歩である「モノ」と表記するか「MONO」なのか「物」はないだろうなんてところから悩んでいるが、内容はほぼ固まっていて、ハードに徹底的にこだわって構成することにした。つまり、仮面ライダーやキャンディーズといった、コンテンツモノには一切触れないということだ。

昭和40年男は物欲が強い。それはあらゆるハードが、発展していくど真ん中にいたからだろう。バイクの話でたとえると、技術発展のベクトルが馬力やスピードといったわかりやすいものにほぼ集約されていた。そのまま強い憧れになるから次々と新しいものを欲しがったのである。「今度のバイク100馬力を越えたらしい」という強いキャッチに比べると、最近の技術軸のひとつである「今度のバイクはえらく静からしい」は、大切なことであるが弱いのは否めない。景気もパブルに向かって一直線でイケイケであり、事業規模が右肩上がりであるから、そのまま開発費に転化され新製品が生まれるサイクルが加速されていき、ますます物欲が強くなる。うーむ、素晴らしいスパイラルですな。そのど真ん中にいたのがいうまでもなく我々昭和40年男だ。今回の特集はこのすばらしいスパイラルを思い出し、中間管理職者として社会のキーを握っている我々が、がんばるぞと宣言するという希望に満ちた特集でもあるのだ。

中学くらいから徐々に欲しいものに自分の思想とまでいうと大げさかもしれないが、ただ単に欲しいという感覚以上のものになった。自分の成長とともに、欲しいものに意味を求め、同時に予算も大きくなっていき、物欲のサイズが大きくなっていった。やがて結婚や仕事といった、男にとって重要なテーマを突きつけられ、物欲はひと時封印せざるをえない場面も出てくる。そして若干の余裕によって再燃してきたのが、ちょうど40代半ばでないだろうか。

昨日出かけてきたのは、うらやましいほどのギターコレクションを拝見しながらのインタビュー取材だった。もちろんタメ年で、次号の特集内2ページで掲載予定だ。中学時代からギターに目覚め、ひと時離れていたのだが仕事のストレスから逃れるように、オリジナルギターを発注したそうだ。以降、次々とギターを購入したいという欲求が、仕事のモチベーションを上げていったという。男を枯れさせないために、よりよい人生とするために、物欲や趣味は必要なのだという教訓のような取材だった。さて、僕もずっと欲しかったものに手を出すかな。おっと、それにはやはり仕事ですな。

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