BMWはMINIのニューモデル『MINI Coupe(ミニ・クーペ)』の予約注文の受付を開始したと発表した。12月以降の納車を予定しているという。
ハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーに続いて、ミニファミリーに加わる5番目のモデルで、量産モデルのMINIとしては初めて2シータークーペのコンセプトを採用したのがこのミニ・クーペだ。走行性能の向上を図り、スポーティなキャラクターを強調した新型車である。
スポーティなスタイルは初の3ボックスボディからくるものだけではない。ハッチバックと比較すると車高が50mm低く、Aピラーの角度が13°小さく鋭角になっている。これにより、cd 値(空気抵抗指数)が下がり、より高い加速性能を実現している。また、『アクティブ・リヤ・スポイラー』が採用され、速度が80km/hを超えると、トランクリッドに組み込まれたスポイラーが自動的に上昇し、より高いスタビリティを発揮するギミックも搭載されている。
また、MINIMALISM(ミニマリズム)と呼ばれる省燃費技術も多く採用されているのも特徴。バルブトロニックや直噴技術を採用した効率のいいエンジン、ブレーキ回生システム、オート・スタート/ストップ機能、シフトポイントインジケーター、電動パワーステアリング、オンデマンド運転の補機類などを装備している。これによって、ラインナップ6モデルのうち、3モデルがエコカー減税対象車となっている。
さらに、ハッチバックモデルを超える280Lの容量を確保したラゲッジスペースを持っており、スポーティな外観に似合わず意外に多用途に活用できそう。ちょっとしたキャンプ道具なども入りそうだ。価格は1.6L 直列4気筒エンジンを搭載した6速MTモデルのクーパーが297万円から。