ブログ特別不定期連載記事『懐かしの名盤ジャンジャカジャーン』の続きだ。この連載は音楽と密接に生きてきた昭和40年男にとっての名盤を、僕の独断でセレクトしていこうというものだ。過去3枚は洋楽から選んできて、ついに4枚目は邦楽を出すことにした。となればRCサクセションしか考えられない昭和40年男なのだ。悩みに悩んで選んだ1枚は『BLUE』である。衝撃の出会いはテレビからで、レコードをむさぼりつくように聴き始めた。とくに『ブルー』から『ビート・ポップス』が出るまでの間はすさまじいまでの勢いを感じながら追いかけた。
RCはおもしろいアルバムを出し続けたが、なぜ僕にとってベストが『BLUE』なのか? 初めて買った邦楽アルバムという想い出もさることながら、絶頂期を迎える直前の感じがいい。それと、僕個人が持っているRCっぽさがビッシリと詰まっているのが『ブルー』なのだ。突っ張っていて、それでいてナイーブで、危うい感じがちょうどよくブレンドされている。直後に出た『ビート・ポップス』では、ビッグアーティストの仲間入りした余裕みたいなものを感じさせる。それもRCの場合は魅力であり、ストーンズが『エモーショナル・レスキュー』をやった時のような、つまらないものでない。清志郎はいつも清志郎だけにしか描けない世界を突きつけてくれ、刺激的だった。音楽であるから好みは別れるところだろうが、昭和40年男にとって幸せなことは清志郎と桑田圭祐をリアルタイムで感じ続けられたことじゃないだろうか。とくに清志郎は僕たちが最もいろんなことを考えるハイティーン時代に、最も輝き、刺激的だった。時代への影響という点でも、光り輝いたころがあの時で、以来、日本でこれほど奔放に、かつ大胆に音楽をつくりながら、お茶の間に入り込んできたミュージシャンはいない。僕たちはその奇跡の証人なのである。
ずいぶん長く綴ってきたが、最後に僕が選ぶRCの楽曲ベスト10をいきましょう。
第10位 『気持ちE』
第9位 『ステップ』
第8位 『君が僕を知ってる』
第7位 『多摩蘭坂』
第6位 『スローバラード』
第5位 『僕の好きな先生』
第4位 『チャンスは今夜』
第3位 『ロックンロールショー』
第2位 『ドカドカうるさいR&Rバンド』
第1位 『いい事ばかりありゃしない』
『雨上がりの夜空に』は、あまりに親しみすぎて近すぎて、ジャッジ不能状態になっているので、決してランキング外というわけでない。あしからず。
つらくなったとき、落ち込んだとき、清志郎の歌があることにずいぶんと助けてもらった。これからもよろしく頼むぜ、Hey Heyキヨシロー!!
初めまして。
RCの昭和のライブに行った事がある 昭和40年女です。
私もこのアルバムは ヘビロテ。
RC とサザンの 奇跡の証人
というフレーズに また惹かれました。
私の場合は 先日亡くなった David Bowie。
同じ時代を生きられる幸せ
ショパンやモーツアルトが好きでも、
活躍期は遥か昔で、
次に何をするのか?
という期待やら不安やらは味わえない。
この同時期に生きる感覚はまたひとしおですよね
ららさん、初めまして。コメントありがとうございます。
僕もRCの昭和ライブは何度も行きました。ツートップにいつもうっとりさせられた昭和40年男です。