BMWは、プレミアムコンパクトセグメント唯一の後輪駆動モデル『BMW 1シリーズ』をフルモデルチェンジした。10月からの納車を予定しているという。
04年の初代モデル発売以来となる第二世代目の登場である。新世代エンジンの搭載やサスペンションの最適化によって、よりスポーティでありながら高効率、かつ、走行快適性が大幅に改善されている。やや前傾したキドニーグリルを採用し、挑戦的なキャラクターを強調したエクステリアを持つニューモデルは、ロングエンジンフード、ロングホイールベース、後方に寄せられたキャビンにより、いかにもFRらしい、スポーティで伸びやかなプロポーションが特徴だ。従来モデルに比べてホイールベースが30mm長くなった事により、室内空間も拡大されている。特に後席においては、足元スペースが従来モデルよりも約20mm拡大し、後席の居住性が改善されている。また、約50:50の理想的な前後重量配分も実現。
1.6Lの排気量を持つ直列4気筒にツインスクロールターボを採用したパワーユニットを搭載。高精度ダイレクトインジェクション、ダブルVANOS、そしてバルブトロニックの組み合わせにより、低回転から最大トルクを発生させる事が可能。トップモデルの120iでは最高出力170ps/4,800-6,450rpm、最大トルク25.5kgm/1,500-4,500rpmを発生する。
駆動系には8速オートマチックトランスミッションを採用。無駄な燃料消費を抑制するエンジンオートスタート/ストップ機能、ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリング等が採用され、最高出力で11%、最大トルクで38%向上させながら燃費を24%向上させ、燃費は17.6km/l(116i)を実現させている。
スタンダードモデルとして116iと120iという出力の異なる2車種を用意。これらをベースに専用のエクステリア/インテリアパーツや特別な装備品を採用することでデザインを差別化し、よりスポーティさを強調したモデル「Sport(スポーツ)」と、よりデザイン性を重視したスタイリッシュなモデル「Style(スタイル)」を選ぶこともできる。価格は308万円から。