「あいにきて I・need・you !」で考えさせられたガールズバンド。

最新号(vol.61) の「俺たちのアイドル」には、森若香織さんにご登場いただいた。ご覧の通りキュートという言葉がビッタリと似合う女性で、ゴーバンズのヒット曲「あいにきて I・need・you !」もやはりキュートな曲だった。このページのリード文にある1980年中盤から90年代にかけてのロックシーンではガールズバンドはまだ珍しかったとある。これを受けてつい先日、な~んとなく女性バンドや女性ロックシンガーの当時について振り返ってみた。

 

まずポッと頭に浮かんだのは、カルメン・マキ&OZだ。僕にとっては女性ロッカーの代表者であり、先駆者のカルメン・マキで、「私は風」を高校時代によく聴いては感動を重ねていた。80年代に入ると、アン・ルイスがブラウン管からお茶の間にロックをガンガン届けた。「ラ・セゾン」のヒットが82年で、その後もキャッチーなロックナンバーでヒットを連発した。「六本木心中」が84年、個人的に大好きなナンバーの「天使よ故郷を見よ」が87年だ。そしてこの頃になるとガールズバンドがドカドカと騒がしくなるのだ。

 

ショーヤ、プリンセス プリンセス、パーソンズ、ジッタリン・ジンなんかが80年代後半までに次々とデビューして、ヒットチャートを賑わした。ガールズではないが、杏子さんが素敵すぎるバービーボーイズが「なんだったんだ? 7デイズ」をヒットさせたのも86年のことだったし、レベッカも大活躍だった。うーむ、あらためて振り返ると80年代の後半はすごいことになっているな。そんな中でゴーバンズはここに並んだゴリゴリのロック系でなくカラフルなポップで、珍しいと前述したガールズバンドの中でも異彩を放ちながら圧倒的な存在感があった。しかも彼女たちを発掘したのはあの忌野清志郎だ。そんな面白いエピソードの数々を、今回の4ページで知った。さらにさらに、文中で彼女はセックス・ピストルズのジョニー・ロットン (ジョン・ライドン) の言葉を引用してゴーバンズの音楽性について語っているのだ。

 

最新号は、表紙が普通にかっこいい。ウルトラの母や星飛雄馬のうさぎ跳びなど、とんでもない表紙に慣れてしまった貴兄には物足りない1冊に感じられているかもしれないが、自分で言うのはなんだが特集も連載もかなりよい出来だ (出たー、自画自賛)。まだ手に入れてない方はぜひ書店で手にとってじっくりと立ち読みしてみてほしい。僕を信じてここをポチしてもいいぞ。よろしく!!

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