以前、当コラムで「秋の抜け毛」について書いたことがありますが、実は梅雨時の今のような時期も気をつけなくてはいけないことはご存じですか? 梅雨から夏にかけては気温が高いだけでなく湿度も非常に高くなるため、頭皮が不潔になりやすいからなんです。汗をかいて蒸れるとさまざまな雑菌が繁殖して頭皮にダメージを与えてしまいます。ニキビの原因で知られるアクネ菌などは炎症やかゆみなども引き起こして毛根にもダメージを与え、結果抜け毛が増える原因になってしまうのです。抜け毛が多くなったからといって、頭皮そのものがトラブルを抱えた状態でやみくもに育毛剤などをつけてもあまり効果はありませんので、まずはこの時期、頭皮の清潔を最優先に心がけてみましょう。
べたべたした地肌が抜け毛の元凶
いつもと同じように、毎日シャンプーしていても梅雨時のジメジメ&エアコンで、頭皮の皮脂はべたつきやすくなります。お風呂あがりに、つい暑いからといってドライヤーをかけるのを後回しにして、生渇きの状態でおくのも雑菌が繁殖する原因になります。髪の毛を洗ったら、マッサージなどのお手入れをして、早めに乾かすことをおすすめします。抜け毛が怖くて、シャンプーを控えるなんてもってのほか!毎日頭皮を清潔に保つことが、抜け毛を防ぐための第一段階であることを忘れないでください。毛穴に詰まった皮脂は抜け毛や臭いの原因になりますから、日々のシャンプーで取り除くようにしましょう。もしシャンプーだけではきれいになっていない気がするという方は、シャンプー前に毛穴のクレンジングを試してみてはいかがですか? 昭和40年男世代にも懐かしい、あのシーブリーズブランドから、ずばり「シャンプー前の毛穴すっきりクレンジング」という製品が発売されています。シャンプーする前に、頭皮をマッサージしてもみほぐしながら、汚れを落としやすくしてくれます。天然のハーブ成分で、頭皮を守りながらクレンジングしてくれるのだそうです。毛根詰まりが気になる方はシャンプー前にぜひ!
紫外線にも気をつけましょう
夏に受けるダメージのひとつに紫外線があります。肌の日焼けだけでなく、髪の毛だって当然その脅威にさらされているんです。もちろん、てっぺんの地肌は紫外線の直撃を受けますから、できればこの頭部に受ける紫外線は避けたいところです。最近は「日傘男子」という言葉もあるように、男性が日傘をさして歩くことに対して、ハードルも低くなっているような感じもありますので、仕事で日中外に出る時は日傘をおすすめします。今は晴雨兼用の傘、しかも軽くてコンパクトで常に持ち歩けるようなタイプのものもありますので、今年の夏は日傘男子になってみてはいかがでしょうか。休日などは、帽子をかぶることもあると思いますが、平日は傘同様に帽子もハードルが高いと思いますので、それならいっそ日傘でいいじゃありませんか!
男女共通の悩みでもある抜け毛。夏の間のダメージをなるべく避けることが、ひいては一年で最も抜け毛が増えると言われる秋に向けての予防にもなる…ということは、秋になってから慌てても遅いということ! トラブルの原因はいつだってその前に受けたダメージが関わっていることを忘れないようにしましょう。
そして、残念ながら抜けてしまった髪の毛のチェックもお忘れなく! 抜けた量(本)も気になりますが、太く毛根もしっかりしているような毛なら、また生えてくることが期待できますが、コシのない細く、短い抜け毛が多い場合は、要注意です。せっかく生えてきた毛髪も育つ前に抜けてしまうというのは、毛根に深刻な問題が発生しているかもしれませんので、そういう場合はAGAの専門クリニックなどで診断を受けて少しでも早めに対策をしましょう! 抜け毛・薄毛は決して遺伝だけが原因ではありません。ということは、遺伝だから…とあきらめることもないですし、逆に安心もしていられないということです。ここ最近、毎日シャンプーしても、なんだか頭皮の臭いが気になる編集部・まつざきですが、長い髪をそろそろ切れということでしょうか(笑)。還暦になったらバッサリやる予定なので、あと2年はロングヘアでいたいところですが、今年の夏我慢できるかな…。とにかくこれから夏本番にかけては、頭皮のダメージを極力少なくすることに努めて、抜け毛の秋を迎え討ちましょう!