最新号はご覧いただけただろうか。表紙が普通にかっこいいのが物足りないとのご意見をいただいて、我ながら『昭和40年男』とは奇異な雑誌だなと思っている今日だ。去年の今頃はウルトラの母で表紙を作った。前号は『巨人の星』である。確かに物足りないと言われても仕方ないかもしれないが、昭和40年1月9日に撮影された写真を発掘して表紙にしているあたりはさすがだ。と、誰もがドン引きする得意の自画自賛である。これでいいのだ。さあ、今日のつぶやきも、元気に最新号をご紹介させていただこう。
なんちゅう贅沢な企画だろう。好感度抜群の俺たちの兄貴、泉 麻人さんは、昭和東京の達人だ。その兄貴が俺たちの琴線に触れるスポットを案内してくれた。担当した副編集長の竹部がうらやましいったらない。題して「泉 麻人と歩く昭和名作映画&テレビドラマロケ地」だ。
『俺たちの旅』から始まりタイトルどおりにブラウン管やスクリーンを通じて見た東京の名所を訪ねる。知らなければただ通り過ぎてしまう場所ながら、俺たちにとってはたまらないスポットの数々を、泉さんの解説で巡れるのだから楽しい。今回の特集はいつかこの本を片手に巡っていただきたいとの願いがある。眺めて読んで楽しむ特集を得意にしている『昭和40年男』としては珍しい、アクション系(!?)特集と言える。ということで、今回の『昭和40年男』は永久保存版にしていただき、変わりゆく東京を永遠に楽しんでいただきたい。
今回の特集は広島カープのV3を牽引した、タナ・キク・マルのように破壊力抜群の3企画を配した。その中でも、この泉さんの企画はプロローグ後のトップバッターにするべきか随分と悩んだ。ギリギリまで決定を保留したが、この構成にしたことに大満足している。残念ながら巨人に行ってしまった丸選手の役目を泉さんに託したのだ。タメ年のアーカイヴァー鈴木氏によって追加取材まで敢行され、分厚い構成にもなっている。ぜひ、手にとっていただきたい。