ヤマハ発動機は、“YZF-Rシリーズ”の技術思想を反映したインド市場向けモデル『YZF-R15』をモデルチェンジし、今秋よりインドにて発売すると発表した。
『YZF-R15』は、“移動手段”としてのバイクが主流のインド市場に、”走りを楽しむ”という新しい価値観を提案するものとして同社が08年から発売しているモデル。150ccクラスとしてはインド初となる本格的スーパースポーツで、同社のフラッグシップである“YZF-Rシリーズ”直系のボディデザイン、スポーティな走行性、快適な乗り心地、市街地での扱いやすさなどが支持されているモデル。
本モデルはECU制御変更による加速性能・高速走行性能の向上、アルミ製ロングスイングアームとリヤラジアルタイヤの採用、ミッドカウル及びテールまわりは高速域での空力特性向上と軽量化が図られている。また、前後タイヤのワイド化による旋回性・安定性向上(前:80/90-17→90/80-17、後:100/80-17→130/70-R17)、よりスポーティなセパレートシートの採用など、現行車の基本性能を継承・進化させながら、ボディスタイリングを刷新し、スポーツ走行性能を向上している。
ライバルにはタイホンダで生産されるCBR150Rもあり、こちらはインド市場で販売されているかどうかは不明だが、アジアを中心に小排気量スポーツバイク市場が大きな盛り上がりを見せているのはおもしろい動き。現在のところ、国内への導入は発表されていないようだが、もうこのクラスはあまり盛り上がらないのだろうか。先日紹介したKTMの125DUKEのように、気軽に楽しめる小排気量スポーツの良さが見直されつつある。CBR250Rがタイホンダにて生産されて国内導入されているところを見ると、そうした流れが増えないとも限らない。今後の動きが気になるところだ。