年に一度の健康診断は、健康管理のためにも大切なことですが、その結果ををただ受け取るだけでは意味がありません。当然悪い結果が出た時は、それを改善する努力をしなければ、せっかく健康診断を受けてもなんにもなりませんよね。毎年、同じ検査機関で受けることによって、過去の数値との比較もできるので、去年や一昨年と比べ、何が改善されて何が悪くなっているのかを把握して、生活習慣を見直すことが大切なのは言うまでもありません。
先週のコラムでは、今年初めて受けた骨密度の値が良くなかったことをご報告しましたが、今日は毎年受けている基本の項目について大公開いたします! 以下が今年の結果となりました。
当然「*」は少ないほどいい
基準値の範囲を逸脱している項目には「*」印がついていますので、よくないものは一目瞭然。その数は当然少ないにこしたことはありません。そしてその「*」がついている項目には「B」(軽度異常)、「C12」(要経過観察年1回受診)などの判定結果が記されるわけですが、表を見ると、15項目中「A」(異常なし)が13個、「C12」が2個という結果でした。総合所見は「C12」ということですから、年に1度の健康診断で大丈夫という判定は上々の結果だったと一安心しています。昨年「C3」(要経過観察3ヶ月後)だった、肝・膵機能は「A」に戻りましたが、昨年「B」(軽度異常)だった脂質が一昨年の「C12」に逆戻り…LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールが10%ほど増加していました。中性脂肪は下がっているのに、にっくき悪玉コレステロールはなかなか下がりません…。昼食後には少しでも歩くようにしていますが、やはりそれだけでは解消されないようです。さらに気合いを入れた運動を心がけなければいけないということですね。ちなみに、もう一つの「C12」は肥満度の-19.9。今の体重は35年ほど2~3kgの増減で変わらず安定していて、無理に体重を増やす必要性は感じていないので、この判定についてはあまり気にしません。少しやせてるくらいで自分にとっては調子がいいのでこれでよしとします。とにかく、来年こそはLDLコレステロールを基準値まで下げることを目標に、この1年がんばってみようと思います!
持病があっても「一病息災」で
「現在治療中・経過観察中の病気」である気管支喘息(これは小児喘息からで50年以上の持病)は投薬でコントロールできているので、かれこれ10年は発作を起こさず過ごしています。喘息というのは「息が吐けなくなる病気」と言われていて、もちろん吸うことも満足にできなくなるのですが、「吐けない」ということのほうが実はとても深刻な状態なのです。過去に3度、救命救急センターに搬送されるという重度の発作を繰り返した時期もありましたが、今はなんの支障もなく生活できています。一病息災などと言いますが、まさにそんな感じです。しかし、今怖いのはやはり新型コロナウイルス。呼吸器系疾患を抱える身としては、万が一罹ってしまった場合、重症化する危険性があるので、マスクに手洗い、本当に気をつけています! 病気とは縁がないという人ほど、油断しがちになると思いますので、「普段風邪もひかない」なんていう人も、さすがに新型コロナウイルスが収束するまでは十分気をつけましょう。
ピンピンコロリを目指すなら些細な不調を放置しない
とにかく、自分の身体の状態を知って、悪いところは治す、これ以上悪化させないことが、これから先の「健康寿命」に大きく関わってくることを意識して過ごしましょう。極端に悪くなってからでは改善も難しく、大きな病気につながる可能性があります。50代半ばはまだまだ無理がきく年齢でもありますが、ここで悪いサインを見逃さないことも大事です。昨今では、人生100年と言われていますが、できれば健康に寿命を全うしたいものです。社会のさらなる高齢化が進むことを考えれば、これからは「健康寿命」という考え方がより大事になってきます。日々の食事の内容をチェックし、適度な運動で筋肉を衰えさせない! 先々の健康寿命のためにも悪玉コレステロールをやっつけて、来年こそはすべての項目(マイナス肥満度以外))「A」を目指します。
皆さんも、健康診断の結果を受け取ったら、じっくりと分析して、健康改善や増進に役立ててください!